発電所から電気を各地へと送るために必要な電線。古くなる前に計画的に、張り替えられています。
【写真を見る】危険と隣り合わせの高さ40メートルから見た光景は
その作業が行われるのは高さ40メートル。そこから見える光景とは。
熊本県宇城市三角町。この日は鉄塔の間の電線の張り替えです。苓北発電所で発電された電気を美里町にある変電所まで届けるためのものです。
その作業は…
記者「こちらのドラム場から新しい送電線が鉄塔へとおくられています」
この装置で新しい電線を送り出すと同時に、反対側から古い電線を巻き取ることで進められます。
大がかりな装置が使われますが、電線の張り替えに問題がないか、確認するのは人間です。
担当する岩村悠我さん。実際に電線を見るため鉄塔をのぼっていきます。
岩村さんがどんな場所で作業をしているのか頭にカメラを装着させてもらいました。
高さ40メートルの地点に到着した岩村さん。
安全を確保した上で確認する地点に向かうために進むのは足の幅ほどしかないワイヤーです。
そして、うつ伏せになって作業をします。この体勢から見えるのは…地上の木々が小さく見えてしまうほどの高さ、目もくらむような光景です。
この電線は住宅街などにある一般的な電線の70倍以上、50万ボルト。
岩村さんの近くには電気が通っている電線もあり、危険と隣り合わせです。
九建架線工事 岩村悠我さん「今は高さへの怖さはないですけど、工具の落下は一番気をつけなきゃいけない。なくてはならない仕事だと思って誇りを持って仕事しています」
大がかりな装置と人の力での作業、苓北発電所から美里町までのおよそ93キロメートルを3年後までに張り替える計画です。
九州電力送配電 﨑村大 グループ長「引き続き安全に作業を続けていきたい」