奥川恭伸、宮城大弥、佐々木朗希...若手投手に助言 東尾修「山本由伸を目指して」

奥川恭伸、宮城大弥、佐々木朗希...若手投手に助言 東尾修「山本由伸を目指して」

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  • 更新日:2022/01/15
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東尾修

西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、昨シーズンに躍進した若手投手たちに、さらなる高みに至るためのアドバイスをする。

【写真】最優秀新人賞のオリックス・宮城大弥投手と広島・栗林良吏投手*  *  *

2022年が始まった。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。昨年末から新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が懸念され、特に沖縄県の感染者数が年始に一気に増えるなど、不安要素がまた増してきている。

またか……という思いとともに、自分自身、もう一度、消毒の徹底、不要不急の外出を控えるなど、今までやってきた経験を生かさなければいけないと考えている。

ウィズコロナのスポーツ界。野球界も各球団は収益減となっているだろう。昨年末の契約更改交渉を見ても「上がり幅」はしっかりとキープされている一方で、活躍できなかった選手の「下がり幅」も尋常でなかった。これまで「功労者」「指導者候補」の名のもとに、実績あるベテランは残留してきたが、コストパフォーマンスが悪ければ、自由契約となることも増えた。それは35歳を超えたベテランだけではない。中堅にも影響を及ぼしている。

良くも悪くも、球団経営はそうであるべきなのかもしれない。資金力のある球団は、お金をかけて戦力補強していい。逆に資金力のない球団は、高年俸選手を放出していく。各球団の経営方針が、これまで以上に鮮明になっていくことだろう。

今年のキャンプも無観客となるかもしれない。やはり宮崎、沖縄の自治体の意向がすべてであるし、キャンプでお客さんを運んでくることは事実で、県民の方々の思いがすべてである。日本ハムは新庄剛志監督が就任し、どんなことをやるか楽しみではあるが、昨年同様、テレビでチェックすることになるかもしれない。

昨年は高卒2年目のヤクルト・奥川恭伸、オリックス・宮城大弥、ロッテ・佐々木朗希が躍進した。彼らにとって今年が勝負。20歳を超え、体の骨格もできあがりつつある状態だし、しっかり強い体を作ってほしい。

3人には、山本由伸のように「試合が決着するまで投げる」投手になってもらいたい。「中6日で130球」を投げても、さらに伸びていく投手は登板間に「強化メニュー」を入れる。回復の期間ではなく、さらにステップアップすることを意識している。1試合の中で力の使い方、配分も学んでいくことが大事だ。

メジャーのような「中4日、100球」なら、先発投手ができることは「最少失点で長いイニングを投げる」ことになるであろう。だから、無駄球は少なく、ストライクゾーンで勝負することが増える。だが、日本は「中6日」が基本だ。「先に点を与えない。リードして終える」ことが重要で、相手投手が無失点なら、自分も無失点の投球が求められている。

その点を理解した上で、自らの投球スタイルを追求すること。「中6日なのに100球でOK」では、さらに上のステージへと上がることはできない。

「こいつが投げたらお手上げ」と相手に思わせる域に達してもらいたい。勝負ごとは、心技体において主導権を握ること。そうなれば、試合の中で試せることも増える。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

※週刊朝日  2022年1月21日号

東尾修

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