【虎のソナタ】野球って何が起こるかわからない...はず まだ47試合、残っているんだから

【虎のソナタ】野球って何が起こるかわからない...はず まだ47試合、残っているんだから

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2020/09/16

あ~、優勝マジックナンバーが点灯してしまった。それにしても原監督は余裕があるなあ。左腕の高橋遥人なのに左打者を5人先発させたし、まだ5-3だったのに坂本と岡本を早々に交代させた。結果論だけど、七回無死一、二塁でバスターエンドランを仕掛けて失敗した阪神とは対照的で…。

途中まではいい流れだったんです。一回に先制点が入った瞬間、東京ドームのトラ番織原祥平はこぶしを握りしめました。喜びすぎた? いやいや、まあ聞いてやってください。

「僕は東京ドーム、今季2度目なんです。前回(8月18日からの3連戦)は全部完封負けしました。ここで阪神の得点シーン、僕は一度も見ていないんです。とにかくまず1点取ってほしかったんです」

試合前はみんな少し弱気でした。紙面総括の運動部長大澤謙一郎もいきなり、当番デスクの野下俊晴に「きょう負けたらどうする?」と話しかけていたほどです。

「自民党総裁選が、菅さん、菅さんと言われてきてそのまま菅さんでしょ。巨人は優勝マジック点灯がかかった試合で菅野でしょ。菅さんと、菅野。全部デキとんのかな。なるようにしかならんのかなあと思って」

ただそこはタイガース命の大阪サンスポの運動部長。すぐにプルプルと首を横に振りました。

「いや、なるようにしかならんわけじゃないところがスポーツの面白さです。菅野もさすがに11連勝なんてないでしょう。ねえ」

同意を求められてもなぁと思っていたら、近本が三回に勝ち越しソロ。五回にも2打席連発となる勝ち越し5号ソロ。そう。野球は何が起きるかわからない。織原とともに東京ドームに出張していたサブキャップ安藤理はソフトバンク担当時代の2016年シーズンを思い出していました。

「あの年もソフトバンクは強かったんです。6月で2位(そのときはロッテ)に8・5ゲーム差をつけていました」

今の巨人と同じように独走していました。7、8月に勢いが少し落ちますが、それでも『きょうにも優勝マジック点灯』という日が続いて、まだ働き方改革なんて無縁だった当時、安藤は2週間以上休みがなくなったそうです。

「さすがにもう限界、となって9月最初の仙台遠征(対楽天、当時はコボスタ宮城)を休みました。そしたら」

9月2日に優勝マジックが点灯(残り22試合でM20)。「安藤クンが休んだらすぐに点灯したな」とみんなに冷やかされたらしい。ところがそのM20は2日後に消えてしまうのです。原因は2位のロッテよりも下、最大11・5ゲーム差離されていた日本ハムです。

「6月下旬から15連勝してどんどん追い上げてきました。それでも2連覇しているチームだし、大丈夫だろうと」

部長の言葉じゃないですが、なるようになる。強いソフトバンクが負けるわけないと信じていたのですが、大逆転を食らいます。9月22日に日本ハムに優勝マジック(残り7試合でM6)が点灯。そのまま逃げ切られて、ソフトバンクは83勝もしながら2位に終わったのでした。

「野球って何が起きるかわからないんだなあと実感したシーズンでした。似てる? いや、まだそこまでは思えません。虎ソナにそう書こうとしてるんでしょう」

ドキッ。六回表まではそう書こうと思ってました。もちろん、まだあきらめるわけじゃない。あのときのソフトバンクみたいに数日後に消えることだってある。原巨人は強いけど、なるようにしかならないわけじゃない。そう思わないとやってられない。まだ47試合、残っているんだから。

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試合前にベンチ前で円陣を組む阪神ナイン

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