地域振興のきっかけにと、安曇野市の工場の社員食堂で、地元の農業高校生が栽培した野菜を使ったメニューが提供されました。
【写真を見る】社食に登場した1日限定の麻婆大根と豚しゃぶのサラダ…使われたのは地元の農業高校生の手作り大根「柔らかくてめちゃくちゃおいしかった」普段は弁当の社員も絶賛の味に
安曇野市の空調機器メーカー「デンソーエアクール」のお昼の時間。
社員食堂で21日、一番注目を浴びたメニューが、一日限定の「麻婆大根」と、「豚しゃぶのサラダ」です。
人気の秘密は材料に使っている「大根」。
実は、南安曇農業高校の1年生が授業で作った大根です。
社員食堂を運営している会社が、地域との橋渡しになりたいとメニューを考案しました。
社食を運営するエームサービス御子柴裕一さん:
「農業の未来の担い手という農業高校で作ったものを地元で何かできないかと企画しました」
生徒が作って持ち込んだ大根はおよそ60本、90キロ。
たくさん食べてほしいと、ゴロゴロ入った麻婆大根と、千切りした大根が豚しゃぶによくあうサラダ仕立ての2品を用意。
余った部分も無駄にしたくないと皮はキンピラにしました。
社員の皆さんも箸が進みます。
従業員:
「みずみずしくておいしい」
「普段はお弁当だけど、高校生の大根食べようと思って来た。めちゃくちゃおいしかった。大根柔らかくて」
この日は、南安曇農業高校の生徒も訪れ、自分たちの学校で育てた大根の味を確かめていました。
南安曇農業高校3年 澤栁智也さん:
「南農で作ったものがこうやって社内食堂でおいしく食べてもらうのはうれしいです。苦労したなというのが伝わる感じがする」
地産地消を通して地域振興を進めたいという取り組み。
22日は、同じく南安曇農業高校の生徒が育てた白菜を使い、クリームシチューや広東麺が提供されるということです