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欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がこのほど開かれた理事会で、政策決定前に重要な情報を漏らしたとして理事会メンバーを非難するとともに、メンバーの携帯電話を一時的に没収していたと、2人の関係筋がロイターに明らかにした。写真はラガルド総裁。ドイツ・フランクフルトで7月撮影。(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)
[フランクフルト/サンティアゴデコンポステーラ 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がこのほど開かれた理事会で、政策決定前に重要な情報を漏らしたとして理事会メンバーを非難するとともに、メンバーの携帯電話を一時的に没収していたと、2人の関係筋がロイターに明らかにした。
26人の理事会メンバーは銀行監督委員長にクラウディア・ブーフ氏を指名しようとしていた理事会初日の13日、携帯電話を渡すよう指示され、指名発表後に返却されたという。
エンリア現委員長が2018年に指名される際に人事が公式発表前にメディアに報じられたため、このような措置が取られたという。
ECBの広報担当者はコメントを避けた。
この前日となる12日にロイターは、ECBが主要インフレ見通しを引き上げ、14日の利上げを後押しする可能性を報じていた。大半のエコノミストやトレーダーはECBが金利を据え置くと予想していたが、ロイター報道後に多くが予想を変えた。
ラガルド総裁は理事会の冒頭、この情報漏洩を非難した。