
最高賞を受賞「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」
世界で評価を受ける信州の地酒です。7月に開かれた世界的なワインコンクールの「サケ」部門で長野県木祖村の酒蔵の日本酒が最高賞に輝きました。19日は知事に受賞を報告し、「地域に貢献していきたい」と今後の抱負を語りました。

ロンドンで開かれた世界的なワインコンクール(中央は湯川尚子社長の夫で杜氏の慎一さん)
湯川酒造店・湯川尚子社長:
「『チャンピオン・サケ』を受けて地域の方々がわが子のように喜んでくださいました」
阿部守一知事を表敬訪問した木祖村の湯川酒造店・湯川尚子社長。
輝くトロフィーは今年7月、ロンドンで開かれた世界的なワインコンクールのSAKE部門で最高賞の「チャンピオン」に輝いた証しです。
現地では夫で杜氏の慎一さんが喜びを爆発させました。

1650年創業の湯川酒造店
江戸時代・1650年創業の湯川酒造店。
最高賞を受賞したのは、「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」です。

湯川酒造店の酒造り
木祖村は冬の冷え込みが厳しく、酒造りに適しているとは言えません。
しかし、その環境と愚直に向き合い、手間暇かけて酵母を育ててきました。
湯川酒造店・湯川尚子社長:
「いろんな微生物が関わってくることによる多様な味わいが表現されていて、ふくよかないいお酒に仕上がったなと思っています」
コンクールでは「すっきりした酸味が特徴で、口当たりが柔らかく料理と合わせるのに最適」と評価されました。

湯川酒造店・湯川尚子社長
10月中旬から県内の一部酒店で販売が始まりますが、すでに多くの予約が入っているということです。
今回のコンクールで他に県内5つの蔵が受賞。過去最高の成績です。県内の酒蔵のレベルの高さを見せつけ、阿部知事も国内外の観光誘客につなげたいと期待しました。
湯川酒造店・湯川尚子社長:
「酒蔵を目的に地域を知っていただく、そんなきっかけがこの日本酒にはあると思うので、そんな地域づくりにもしっかり貢献していきたい」