安田投手、鴨川に凱旋 U―18W杯初V、甲子園出場を市長に報告

安田投手、鴨川に凱旋 U―18W杯初V、甲子園出場を市長に報告

  • 千葉日報オンライン
  • 更新日:2023/09/20
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野球の第31回U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)の日本代表として初優勝に貢献した日大三高校(東京)の安田虎汰郎投手(18)=鴨川市出身=が18日、故郷の同市役所を訪れ、長谷川孝夫市長に世界一や甲子園出場を報告した。安田投手は同校での充実した野球生活を振り返るとともに「指導者として、高校野球に携わりたい」と将来の夢を語った。

安田投手は父親のすすめで同市立小湊小2年の時に野球を始め、鴨川中時代は袖ケ浦リトルシニア(袖ケ浦市)に所属。日大三高では1年秋からベンチ入りし、今夏の甲子園では「魔球」チェンジアップを武器に完封勝利を収めるなど活躍した。W杯ではリリーフ陣の一角を担い、悲願の世界一に大きく貢献した。

小学2年の頃から伊勢エビ漁師の祖父、正二さん(75)の船に乗り、今も実家に帰ると漁を手伝っているという安田投手は「網を引く漁で、相当くたびれる。そうした経験をしたことでバランス感覚が養われたのかも」。正二さんに世界一を報告すると「よく頑張ったな」と言われたといい、「東恩納(蒼)や前田(悠伍)といった憧れの投手と同じチームでプレーし、素晴らしい経験ができた。日大三高でやってきたことは間違っていなかった」と自信に満ちた表情で語った。

卒業後の進路については「大学進学を希望している」としつつ、「高校野球に魅力を感じているので、人生を通じて甲子園を目標に戦いたい」と、将来は指導者を目指すとした。好きなプロ球団に千葉ロッテマリーンズを挙げ、「小さい頃から鴨川でのキャンプを見ていて、ロッテの選手を身近に感じていた。先のことは分からないが、もし声をかけてもらえたらうれしい」と話した。

長谷川市長は「まだ鴨川からプロ野球選手は出ていない。ぜひプロを目指してもらうとともに、高校野球にも関わって若い人を指導してほしい」と将来性豊かな右腕にエールを送った。

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