
"貨物船に近づくヘリコプター=イエメンの反政府武装組織フーシの報道官がテレグラムに投稿した映像から"
中東イエメン沖の紅海で19日に日本郵船が運航する貨物船「ギャラクシー・リーダー」がイエメンの反政府武装組織フーシに拿捕(だほ)された事件で、同組織の報道官は20日夜、拿捕当時のものだとする映像をSNSのテレグラムに投稿した。複数の戦闘員がヘリコプターで船上に降り立ち、船員に銃を突きつける様子が映っている。
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映像では、ヘリコプター1機が貨物船に近づいて降下。乗り込んだ戦闘員たちが船室に侵入し、銃を突きつけられた船員が両手を上げる様子が映っている。貨物船を遠くから撮影した別の映像では、フーシのものとみられる複数のボートが、船を取り囲むように航行している様子も見られる。
AFP通信によると、船の所有者は英国の企業だが、その企業の親会社を所有しているのがイスラエルの実業家だとされる。フーシの軍事部門の幹部は、同組織が運営するテレビ局に対し、「イスラエルの船は、どこにあっても我々にとって合法的な標的だ」と主張した。
また、フーシの別の報道官は19日夜、X(旧ツイッター)への投稿で、今回の拿捕は「始まり」に過ぎないと指摘。イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻作戦をやめるまで、同様の行為を続けるとの考えを示した。