[北京 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は一部の銀行に対し、2024年初めに予定している融資の一部を今年末に前倒しし、第1・四半期に過剰な融資を行わないよう指示した。事情に詳しい関係筋3人が明らかにした。
融資が急激に伸び、その後減少する期間を少なくすることが目的とみられる。関係筋によると、各行は24年第1・四半期の新規融資額が過去5年間の四半期平均を超えないよう要請されている。
中国の銀行による貸し出しは、3年近くにわたるコロナ規制を受けて当局が融資の前倒しを促したため23年第1・四半期に急増したものの、その後に信用需要の低迷から激減し、人民元と中国株の変動に拍車をかけた。
中国人民銀行からは今のところコメントを得られていない。