全国の土地の価格=地価が19日発表となりました。全国の住宅地の上昇率ランキングが、驚きの結果となっています。
なんとトップ10のうち、5位と9位を除き、すべて北海道。しかも、このうち5カ所が千歳市内なんです。
本吉智彦記者)
「住宅街の地価上昇率1位となったのはこちら、千歳市の栄町5丁目です。すぐ近くには大型のスーパーもあり、生活には便利な場所です」
JR千歳駅から300mほどのこちらの住宅地。地価の上昇率は全国一で、去年に比べじつに30.7%もアップしました。
JR千歳駅周辺ではおよそ30%の高い上昇率の住宅地がいくつもあります。その理由はというと・・・。
ラピダス 小池淳義社長)
「えい、えい、えーい」
次世代半導体の生産を目指すラピダス社の進出です。今月1日からは工場の建設工事が始まり、千歳駅を含む周辺エリアでは工事関係者などの住宅需要が旺盛だといいます。
富永誌衣那記者)
「こちらのマンションではテーブルや椅子、食器もすべて備え付けられています」
家具や家電、キッチンも備え付けられたホテル仕様のこの部屋は単身世帯のほか最大5人まで宿泊することができます。
不動産のピース代表取締役 鈴木善一さん)
「短期の利用のためにこういった物件の需要に備えてという形でご準備させていただきました」「需要は大変高まっております。賃貸物件に関しては」
この不動産会社ではラピダスの千歳進出が決まってから、賃貸物件の契約件数が前の年より2倍以上に増えたといいます。高まる住宅需要にこたえるため市内には新たなマンションが続々と建設されています。
不動産のピース代表取締役 鈴木善一さん)
「賃貸物件がなくて借りられないなというような方のために建設していくという形で。供給不足というところで対応させていただきました」
早くも千歳にもたらされているラピダス効果。工事関係者だけで4000人とされる住まいの確保が急ピッチで進んでいます。

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