フェデラーが「面白い奴」だった頃とは?元世界女王が回想

フェデラーが「面白い奴」だった頃とは?元世界女王が回想

  • WOWOWテニスワールド
  • 更新日:2022/09/23
No image

元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が「レーバー・カップ」(イギリス・ロンドン/9月23日~9月25日/室内ハードコート)をもって現役を引退することを受け、41歳のフェデラーと同世代で元世界女王のキム・クライシュテルス(ベルギー)がフェデラーの思い出を語った。英スポーツメディア EUROSPORTが報じている。

通算523勝132敗(勝率80%)の戦績や41個のツアータイトルなどの華々しいキャリアを誇り、2017年には国際テニスの殿堂入りを果たしている39歳のクライシュテルスは、今年の4月に3度目となる現役引退を迎えた。フェデラーより2歳下のクライシュテルスはジュニア時代からフェデラーのことを知っており、当時のことをこう振り返っている。

「ジュニアの選手だった時、たぶん日本で代表の試合に出ていた時だと思うわ。私はまだ14歳くらいだったはず。ロジャーは当時からすでにテニスが巧かったことに加えて、彼が夢中になる姿を見るのがすごく面白かったから、選手みんなが彼の試合を見たがっていたの。あの頃の彼はネガティブな感情もポジションな感情もすごく強くて、いつもその両方をありのままに表現していたから、見ていてとても楽しかった。みんなで、“あの面白い奴がプレーするから見に行こう”って言っていたのを覚えている」

「その時は個人的に彼のことを知っていたわけじゃなかったけど、ツアーに参加するようになってから少しずつ親しくなっていったわ。ツアーで一緒だった(奥さんの)ミルカと彼が付き合い始めた頃も知っている。そこから二人は彼氏と彼女の関係から、夫婦になって、親になって。彼がツアーに参加しながらミルカとそういう関係を築いていったのは本当に美しいことだと思うわ」

ピート・サンプラス(アメリカ)が現役最後の大会となった2002年の「全米オープン」でグランドスラムの男子シングルスで当時の歴代最多14回目の優勝を果たした際、その記録には誰も並べないだろうと考えられていた。だが、その翌年にフェデラーは「ウィンブルドン」を含む7つの大会で優勝し、そこからは言わずと知れた快進撃が続く。クライシュテルスはそんな時代の移り変わりを肌で感じ、フェデラーが“面白い奴”から“エレガントな選手”へと成長する様子を間近で見てきた一人だ。「彼がラファエル・ナダル(スペイン)と決勝で戦ったり、テニス史上に残るような瞬間を生み出す様を近くで見ることができて、本当に幸運だったと思う」とクライシュテルスは述べている。

フェデラーにまつわる最も心に残る思い出として、クライシュテルスは2003年にメルボルンで行われた「デビスカップ」で、彼女が当時付き合っていたレイトン・ヒューイット(オーストラリア)とフェデラーが対戦した時のことを挙げた。その時22歳だったフェデラーは、9歳から19歳までのコーチであり、親友でもあったピーター・カーター(オーストラリア)を前の年に交通事故で亡くしている。カーターの両親も観客席から見守る中、ライバル同士の対戦を前に、友人や家族、テニスファミリーがひとつになってこのつらい状況を分かち合った瞬間があったとクライシュテルスは言う。そして、その直後には何事もなかったように、それぞれの国のために全力で戦う二人の姿が「おそらく最も強烈な思い出」だとクライシュテルスは語った。

「彼が大きな大会や重要な試合に勝った後に泣くところ、そして彼のスピーチが大好きなの。ロジャー・フェデラーがプレーした美しいテニス以外で私が好きなのは間違いなくこういう瞬間だわ。彼の人間的な部分や、あらゆるものに対して個人的な思いを込めているところに私はいつも感動させられて、自分の子どもたちにも話してあげたいという気になるの」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2002年ハンブルク大会、ポニーテイル姿のフェデラー
(Photo by Alexander Hassenstein/Bongarts/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加