
中国の先進農業技術、アフリカの小規模農家に利益もたらす
コンゴ共和国の首都ブラザビルの南17キロにある中国コンゴ共和国支援農業技術実証センターで、職員と作物の生育状況を確認する中国熱帯農業科学院の専門家、李科明(り・かめい)氏(左)。(7月12日撮影、ブラザビル=新華社配信)
【新華社三亜11月21日】中国海南省三亜市でこのほど開かれた第2回中国・アフリカ農業協力フォーラムで、農業農村部の唐仁健(とう・じんけん)部長は、中国がこの10年でアフリカに農業技術モデルセンターを24カ所設立し、トウモロコシの密植栽培や野菜の施設栽培、キャッサバの急速繁殖など300件以上の先進的な適用技術を普及させ、現地の農作物の収量を平均30%~60%増やし、アフリカ諸国の100万余りの小規模農家に利益をもたらしたと説明した。
唐氏によると、中国はこの10年で、アフリカの19カ国およびアフリカ連合(AU)、アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)と農業協力に関する文書34件を締結。食糧安全保障や貧困削減、農業の気候変動対策などの議題をめぐり対話・交流を行ってきた。農業農村部はアフリカに農業専門家を延べ400人余り派遣し、研修を行ったアフリカの管理・技術者は1万人を超えた。
アフリカの農業現代化を支援するため、中国はアフリカの食糧生産能力向上行動や農業科学技術イノベーション協力プログラム、貧困削減モデルプロジェクトを重点的に実施する方針だ。
唐氏によると、中国はアフリカ諸国で優良品種や優れた栽培方法の普及や機械化率の向上、主要食糧作物の単位面積当たり収量の増加加速を助けるとともに、中国・アフリカ農業科学技術イノベーション連盟を設立し、科学技術成果の実用化を加速させることを計画している。アフリカにより多くの農業専門家を派遣し、アフリカ諸国が国連食糧農業機関(FAO)の進める特産物のグリーン(環境配慮型)発展に関するグローバルアクションを実施し、より多くの農民の貧困削減・所得増加を促すことも支援する。