朝倉未来「いじめられている人にも原因」発言で物議 釈明するも「被害者追い詰める」と炎上

朝倉未来「いじめられている人にも原因」発言で物議 釈明するも「被害者追い詰める」と炎上

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  • 更新日:2021/06/11
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格闘家の朝倉未来(撮影/写真部・張溢文)

格闘家でYouTuberの朝倉未来が自身のYouTubeチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」で、いじめについて語った内容が大きな反響を呼んでいる。

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5月29日に「自分の道は自分で切り拓け」というタイトルで投稿された動画で、朝倉は「正直、俺はいじめられる側にも何かの原因はあると思うから、自分を客観的に見て原因を解明して、それを直していくことが大事って言うんですよ。いじめられている人には」と語った。そして、小学生の時に靴を隠した犯人を見つけ出してボコボコにした過去を明かし、「強かったおかげでいじめられなかったんですよね。だから、いじめの対策の一つとして強くなることが大事なのかなって」と提言。ファンとの交流会や、いじめられている子が自宅で可能なトレーニングを伝授するオンラインサロンアプリ「強者理論」(月額2000円)を立ち上げたことを発表した。

この動画再生回数は17万回を超えたが、視聴者の中には朝倉のいじめについての考え方に反論の意見が。コメント欄には「未来さん、いじめは、もっと深いですよ。本人に原因がある場合も確かにあります、強くなればいい、私もいじめられてましたが、柔道に出会えて、そういうことがなくなりました。ただ、そういう人は、ごく一部で、やはり家庭の問題が一番多くて貧しい家庭で弁当のおかずだったり、制服とか、ランドセルとかが違うのが原因だったりまたアスペルガー症候群であったり、いじめの原因が本人ではどうしょうもないことがホントは多いんですよ、そういう時は、学校なんて行く必要ないし、強くなればではなく、逃げる選択肢を教えてあげてほしいと思います」、「虐められる側にも原因があるというのは一部にしか当てはまらないんじゃない。虐められる原因が外観とか先天性の病気、もしくは酷い家庭環境(極貧で服も同じものしか着せてもらえないとか)だったらどうしようもないやん。自分を強くすることはできても虐めは止まないと思う」などのメッセージが見られた。

朝倉は同月31日に、「物議を醸した件について」というタイトルで動画を投稿し、いじめについて、自身の考えを再び語る。「いじめ問題って凄い難しいからさ。意見が人それぞれ違うじゃん」と多様な意見があることを指摘。「いじめている奴が100%悪いっていう意見はマジで同意するし、俺も全く一緒。いじめられている人に原因があっても、いじめる理由にはなってないじゃん」と強調した上で、「(いじめが)制御できないんだったら、いじめられている人が原因を突き止めて、直していじめられなくなったほうがいい」と言葉に力を込めた。さらに、いじめを苦に自殺する人がいる問題について言及。「自殺はかわいそうという風潮も良くない。俺は生きていないとだめだと思う。いじめられて死を選ぶよりは、見返して強く生きてほしいと思う」と思いを語った。

だが、この動画にもコメント欄で批判的な意見が目立った。

「される方に原因があるという発言は。いじめる側の卑怯な言いわけ、隠ぺいしたい学校側がよく使う言葉のイメージがあります。加害者が改善してこなかった問題も、被害者が改善し対応しないといけないのかな。結局、問題解決を皆で被害者に押し付ける形になって…よけい追い詰めてしまうのでは」、「本気のイジメにあったこともなく、そばで見たこともない人が扱っていい問題ではない。言葉が軽い。イジメられてたあの頃にこの話を聞いたら絶望していたと思います。強くなる、なんて考えることができない精神状態になるんですよ」

格闘家雑誌のライターは、朝倉の持論に理解を示す。

「朝倉未来の言いたいことは理解できます。いじめる人間が100%悪いけど、いじめられる側は対処法の一つとして武術を学んだり、肉体を鍛え上げれば見える景色が変わるかもしれない。プロボクサーの中には子供の時にいじめられていて、強くなりたいという思いでボクシングを始めたという選手が少なくありません。朝倉未来は決していじめられている人間が悪いとは思っていないし、救いたいという思いで自分の意見を語ったのだと思います。もちろん体を鍛えたりすることが色々な事情で叶わなかったり、強くなれない人もいる。その部分を動画の中でフォローして他の案を示せばさらに良かったと思いますが、彼の真っすぐな思いは伝わってきました」

いじめの問題はデリケートだ。「いじめられる人に原因がある」と指摘することで、さらに精神が追い込まれる危険性がある。朝倉も「いじめている人間が100%悪い」という意見には同意している。そもそも、強くなることがいじめを乗り越える方法なのか。いじめに立ち向かわず、逃げても良いのではないか――。

朝倉と批判的な意見をした視聴者は考え方に違いがあるが、いじめをなくしたい思いは一致している。こうした議論を積み重なることはいじめの抑止力の観点からも、大きな意味があるだろう。(梅宮昌宗)

梅宮昌宗

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