エミリー・ブラントが語る「吃音」のリアル「あなたのせいではない」

エミリー・ブラントが語る「吃音」のリアル「あなたのせいではない」

  • コスモポリタン
  • 更新日:2023/11/22
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映画『プラダを着た悪魔』などを代表作にもつ俳優のエミリー・ブラント(40歳)が、先週ロサンゼルスで開催された米誌<Variety>のイベントに登場。そこで、10代の頃から苦悩する吃音との闘いを明かし、同じ症状を抱える人たちへメッセージを送りました。

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言葉が滑らかに出てこない、話すときの最初の一語に詰まるなど、発話障害のひとつである「吃音(きつおん)」。以前から幼少期に吃音を患っていたことをオープンに語るエミリーは、イベント「Power of Women」で17年前から行っているアメリカ言語聴覚士研究所との啓発活動に対し、表彰を受けました

同イベントでは「今でも吃音である」とも明らかにし、特定の単語に引っかかることがあるとと説明。そのうえで、今吃音で悩む人のための情報を広められていることに、感謝の気持ちを伝えました

「吃音に光を当てることができ、感謝しています。なぜなら吃音は、恐怖心や羞恥心、屈辱といったものとともに、影の中に隠れていることが多い障害だからです」

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自分を責めてしまわないように

約5分にわたるスピーチの中で、吃音の現状や自身の思いを語ったエミリー。その中で、勘違いをされていることが多いけれど、吃音を神経質な性格や、心理的な問題のせいにしないでほしいとも。

「... これは間違っています。吃音の原因は神経学的や生物学的なもので、多くの場合遺伝的による起因とされており、あなたのせいではないのです」

「吃音は、家賃を払わないインポスター(侵入者)が自分の体の中に住み着いているようなものです。そして、自分の印象をまったく違った風に人に表現してしまいます」

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2022年に<PEOPLE>に対して、演技をしていると吃音の症状がでないことに気がついて、新鮮だったと話していたエミリー。そしていじめられたりすることが多い障害だからこそ、同障害のリアルを啓発していきたいと述べています。

今回のイベントでは、吃音がある人を知っている人たちに向けたアドバイスでスピーチを締めくくり。

「吃音の人が発する言葉には、努力と勇気が必要だということを知っておいてください。そして、相手の目を見て、粘り強く。ゆっくり話して、呼吸を整えて、思いを吐き出してみて、といったことは言わないでください。これは神経学的なことで、神経経路の問題なんです」

「彼らの文章を終わらせてはいけません。言いたいことを自分で知っているし、分かち合いたいことがたくさんあるのです。ゆっくり話を聞いて」

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