
鈴木俊一金融担当相は19日の記者会見で19日午前に始まったビッグモーターと損保ジャパンの2社への金融庁による立ち入り検査について記者からの質問に答えた。
【映像】2社への立ち入りについて説明する鈴木金融相(3分26秒〜)
━━立ち入り検査では、どのような点を調べるか?
ビッグモーター社については、保険募集や保険金請求にかかる基本的な取り組みに問題が認められる。「なぜそのような状態が放置されていたのか」など、さらなる事実確認等を行い、経営管理体制や内部管理体制上の課題にも踏み込んだ上で、その根本原因の特定を進めて参りたいと考えております。
損保ジャパンにつきましては、ビッグモーター社への出向者にかかる事実関係、損保ジャパン1社だけが顧客紹介を再開していた経緯、簡易な損害調査を導入した経緯も含めまして、経営管理体制や内部管理体制上の課題に踏み込んだ上で、問題の根本原因を特定すべく、深度のある実態調査を進めていきたいと考えています。
その中で、ビッグモーター社による保険金の不正請求を検知・防止するための体制などに関する再発防止策の策定状況についても確認して参ります。
━━単純比較はできないが、警察や国交省は被害届などが出てから早い時期に立ち入りに入った。金融庁のこのタイミングでの立ち入り検査はちょっと時間が空きすぎて「遅いのではないか」という声もあるが。
こういったことは手順を追ってやることが必要であると思います。金融庁といたしましては、実際に立ち入ったのは19日ですが、9月4日の段階から検査を開始しています。「各省庁足並みを揃えてこの日に」ということはあり得ず、それまでの積み上げの中で結果として19日になったとご理解いただきたい。
(『ABEMA NEWS』より)