例年にない不作...有明海の養殖ノリに何が?【熊本】

例年にない不作...有明海の養殖ノリに何が?【熊本】

  • KKT熊本県民テレビNEWS
  • 更新日:2023/01/25
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食卓に欠かせないノリ。有明海で養殖されているノリが今シーズン例年にない「不作」に直面している。一体現場で何が起きているのか…。有明海の養殖場を取材した。

食卓に欠かせないノリ。有明海で養殖されているノリが今シーズン例年にない「不作」に直面している。一体現場で何が起きているのか…。有明海の養殖場を取材した。

玉名市の大浜漁港。

■大浜漁協・木山義人組合長

「今から2月いっぱいぐらいまでノリの最盛期になるんですけど今年はもう全く…」

有明海沿岸に異変が起きていた。

■KKT有川雄汰記者

「こちら有明海の養殖ノリなんですが、今年は色づきが悪くとれる量も少ないということです」

例年と比べ色が薄く、ぱさぱさした状態だという今年のノリ。

■大浜漁協・木山義人組合長

「本来であれば水分を多く含んでいればドロドロしたような状態。ノリはやっぱり黒くないとだめなんですよね、商品にならないんですよね」

異変は収穫量にも…。県漁連によると今シーズン入札会に出品されたノリは約1億8000万枚。去年の約6割まで減少している。原因として挙げられるのがノリの生育に必要な海水中の「栄養塩」不足。種付けをした去年10月下旬以降、雨の降らない日が続いたことが影響したという。

■大浜漁協・木山義人組合長

「雨が少ないということは上の方(川)から栄養塩が流れてこないということ」

ノリ網を栄養塩のある場所に移すなど生産者も対策を取っているものの、目立った効果は表れていない。

■大浜漁協・中島貴之さん

「自然が相手だからなかなか自分たちの努力だけではどうにもならないところはあります」

出荷目標に届かない現状の中、生産者の試行錯誤は続く。

■大浜漁協・中島貴之さん

「少しでも色よく味よく美味しいノリを皆さんに届けられるように頑張っていきたい」

有明海一帯で厳しい状況が続く中、日本一のノリの産地・佐賀県では収量が激減したため1月に「カキ作戦」を始めた。海の栄養分を食べるプランクトンをカキに捕食させることで、ノリが栄養分を確実に吸収する効果が期待されるという。

一方今回の寒気に伴って海がしけたことで養殖ノリに大きな被害が出ている。県漁連によると荒尾市から宇土市網田にかけての有明海で、ノリ養殖に使う支柱が壊れたり網が絡まったりする被害が確認されている。支柱の被害は半数ほどに及ぶ可能性もあり、県漁連は「前例がないほどの甚大な被害」として26日に調査を行う予定。

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