ファーウェイ最後(?)のGoogle Play対応機、「HUAWEI nova lite 3+」を買って格安SIMで使った

ファーウェイ最後(?)のGoogle Play対応機、「HUAWEI nova lite 3+」を買って格安SIMで使った

  • ASCII.jp
  • 更新日:2020/07/26

ファーウェイから、Androidスマートフォンの新製品「HUAWEI nova lite 3+」が発売された。ファーウェイと言えば、税抜3万円台と安価ながら5G対応の「HUAWEI P40 lite 5G」が注目を浴びているが、HUAWEI nova lite 3+はただのLTE対応モデル。しかし、ファーウェイの最新5G対応製品にも勝ってるところがある、それはGMS(Google Mobile Services)をサポートしている点だ。

今後、特価機種ということで目に触れる機会も多くなってくると思われるHUAWEI nova lite 3+だが、どんな機種なのか、実機を入手したので詳しく見ていく。

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今年5月の新製品ながら、グーグル製アプリやGoogle Playが利用できるファーウェイの新スマホ「HUAWEI nova lite 3+」

今年5月と最近の発売ながら Google Playが使えるファーウェイ製スマホ

HUAWEI nova lite 3+はその製品名どおりに、昨年リリースの「HUAWEI nova lite 3」のスペックを少しだけプラスしたものだ。主要スペックは変わっていないが、メモリー/ストレージともに強化されており、特にストレージは従来モデルの32GBから128GBと4倍となった。

背面のカメラまわりのデザインは変更され、性能も強化されていると思いきや、こちらは残念ながらスペックは同じ。逆に正面側のカメラの解像度は16メガから8メガへと落とされている。

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カメラは3眼っぽく見えるが2眼。スペックも前モデルから変更無し

そして最大の特徴は、ファーウェイの新製品では独自プラットフォームであるHMS(HUAWEI Mobile Services)を採用して、Google Playやグーグル製アプリが搭載されなくなっているのに対し、HUAWEI nova lite 3+は今年発売の新製品でありながら、GMSを搭載している点だ。

グーグル製アプリやGoogle Playが使えないHMS端末では、メールやウェブサイトの閲覧は別のアプリでもなんとかなるが、アプリが無いことでまったく利用できないサービスもある。たとえば、QRコード決済やスマホアプリで操作するIoT機器では使えないものが多い。

HMS端末でもファーウェイ独自のアプリストア「AppGallery」こそ用意されているが、中国由来のものや同社と結びつきの強いサービスが中心で、LINEやTikTok、NAVITIME、ヨドバシカメラといったアプリは用意されていても、Google Playの圧倒的なアプリ数と比べるとかなり寂しく、昔のWindows PhoneやWindows 10 Mobileを思い出すほどだ。

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ファーウェイのアプリストア「HUAWEI AppGallery」

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AppGalleryのランキング上位には、ヨドバシカメラのアプリやLINEなどが入っている

もちろんHUAWEI nova lite 3+ではGMSが使えるのでアプリに苦労することはないが、現状ではAppGalleryを見れば、GMSが使えて本当に良かったと思えるはずだ。

端末のスペックはミドルクラス相当

HUAWEI nova lite 3+のスペックは、前述のようにHUAWEI nova lite 3をベースとしたものだ。プロセッサはHUAWEI Kirin 710、6.21型液晶の解像度は2340×1080と、このあたりは共通。OSはAndroid 9ベースのEMUI 9.1で、HUAWEI nova lite 3の登場時からは、EMUIのバージョンが0.1上がっただけである。

背面のカメラは一見では3眼に見え、最新のHUAWEI P40 lite 5Gなどと共通のデザインだが、約1300万画素と約200万画素の2眼で、超広角や望遠、マクロといったレンズ切り替えには対応していない。3眼に見えるもうひとつの点はLEDライトで、この3つの組み合わせ自体はHUAWEI nova lite 3から変わっていない。

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カメラ部分を強調するデザインは、最近登場のHUAWEI P40シリーズに近いもの

HUAWEI Kirin 710に4GBメモリーという組み合わせは昨年の普及機、HUAWEI P30 liteと同じ組み合わせだが、HUAWEI nova lite 3+では5GHz帯の無線LANに対応していないことや、USB端子がmicroUSBのままなど若干見劣りする。

反対にストレージは128GBと大容量だ。このスペックはどちらかというスマートフォン一台でなんとかしようとする用途には向いている。たとえば、自宅に固定のインターネット回線がなければ無線LANの5GHz帯対応もあまり意味がなく、モバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンではmicroUSBもまだまだ多く、Type-Cよりも汎用性という面で便利な一面もある。

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USB端子はmicroUSB Type-B、ヘッドホン端子も装備

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SIMカードスロットは上部にあるが、穴が2つあるので違う方に差し込まないように注意だ

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SIMカードはnanoSIMを2枚装着可能で片方にはmicroSDも装着可能

実際に使うとシンプルで快適な動作のスマートフォン

筆者が実際に購入して使ってみたが、特に特徴が無いシンプルでプレーンなAndroidスマートフォンというのが第一印象。操作も引っかかりがなく快適に使える。そもそもスマートフォンはアプリや設定で自分色に染め上げていくものだとすれば、買った状態でプレーンなスマートフォンが1番だ。

Androidでコストパフォーマンスに優れたモデルではシャオミやOPPOの人気も高まっているが、個人的な印象ではその2社ともカスタマイズ度合いが高く、ファーウェイに比べれば個性的という印象がある。

特にその2メーカーは戻るボタンの位置が反対だ。Galaxyシリーズもそうなのだが、設定で反対にすることが手間で仕方がない。またOPPOに関してはボリュームボタンが左側で、スマホを手に取ろうとすると電源ボタンと同時押しをして、必要もないのにスクリーンショットが撮られてしまうほか、スマホを横にして動画などを見る際に、電源ボタンかボリュームボタンのどちらかが下になり、操作がやりにくく感じる。

その点、HUAWEI nova lite 3+は買ったときから自然に使えることが特徴と感じている。OSも独自にカスタマイズしているが、ファーウェイがいちばんクセがないように思えて使いやすい。

HUAWEI nova lite 3+の処理性能を見ると、HUAWEI Kirin 710に4GBメモリーという組み合わせはHUAWEI P30 liteと同等。通常利用にはまったく問題なく、アプリの起動も早く、サクサク動く。

最新のハイエンド機と同時に比べてしまえばわずかなもたつきを感じることもあるが、使い比べなければ気にならない。そして、128GBというストレージ容量は心強く、たとえばダウンロードにも対応した動画配信サービスでは、ストレージの残容量を意識する必要がなく活用できる。

また、ネットワークも3大キャリアの主要周波数帯に対応しているほか、主なMVNOの格安SIMはプリセットされており、APN設定を選ぶだけで利用できるケースが多い。楽天モバイルについても、SIMを挿入するだけでAPN設定が完了し、問題なく設定して利用することができた。

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Rakuten UN-LIMITのSIMを入れると自動で設定された

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Rakutenの表示が出て、楽天モバイルのネットワークに接続した

現時点で問題なく使える機種 オトクな条件で提示されたなら“買い”

では、実際にHUAWEI nova lite 3+が購入してもいい機種かどうかだが、積極的にHUAWEI nova lite 3+を指名して購入するということはないだろう。もう少し足せばシャオミ「Redmi Note 9S」の上位モデルが購入できるなど、優秀なライバルが多い価格帯だからだ。

どちらかというと、格安SIMを加入する際、オトクに購入できるスマートフォンのひとつとして提案された場合に検討する機種となる。

現在、格安SIM加入時に非常に安い金額で提供されるスマートフォンとしては「+」がつかないHUAWEI nova lite 3やASUS「ZenFone Max(M2)」、同じくASUSの「ZenFone Live L1」などが見られる。そのなかではストレージ容量では64GBのZenFone Max(M2)だが、処理性能と画面解像度と価格ではHUAWEI nova lite 3が有利。

いずれはHUAWEI nova lite 3にかわってストレージが128GBのHUAWEI nova lite 3+に入れ替わると思われ、そうしたケースで選ぶならHUAWEI nova lite 3+ということになる。

現時点の単体価格はHUAWEI nova lite 3が2万円を切っているのに対して、HUAWEI nova lite 3+は2万7000円ほど。HUAWEI nova lite 3が終息した後、HUAWEI nova lite 3+が値下がりして2万円に近くなれば、セット端末として勧められる機会がもっと増えると予想される。

また、HUAWEI nova lite 3+は海外でも「HUAWEI P smart 2020」としてグローバルで販売されるモデル出もある。ケースなどのアクセサリー類も中国ECサイトなどに豊富に存在し、安価に入手できる。

貴重なファーウェイのGMS対応機

米中関係の問題から、当面、ファーウェイのスマートフォンにGoogleのサービスが搭載されることはないと考えられる。そうなればHUAWEI nova lite 3+が日本におけるファーウェイ最後のGMS対応機ということになる。

現時点で単体購入価格の2万7000円前後では、少々高いと感じられるかもしれないが、格安SIM加入とセットで安く入手できたり、セールなどで安くなれば、魅力的な選択肢になる可能性もある。その際は、128GBのストレージ、ファーウェイ端末のクセのない操作性などを考慮して検討するといいだろう。

正田拓也 編集● ASCII

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