
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。1月14日(木)のお客様は、山田雅人さんと爆笑問題の太田光さん。30年前に出会ったというお2人。ここでは太田さんが立川談志師匠との思い出を振り返ります。
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(左から)山田雅人さん、太田光さん
◆立川談志師匠との思い出を振り返る
山田:太田さんはいろんな芸人さんと絡んでいますけど。
太田:やっぱり僕は、(立川)談志師匠が一番あれかな。なにも話せなかったですけど、一緒に過ごせたっていうかね、そういう時間を共有できたのは本当に貴重だったなと思いますね。
山田:談志師匠が太田さんにね、「相方の田中を大事にして、天下取っちゃえよ」みたいなことを(言った話)。あれ、ほんまですか?
太田:そう。最初に立川流の会に、高田(文夫)先生に呼んでいただいたんですよ。そこで漫才をやって、それがたまたまウケたんですよね。そうしたら、楽屋に挨拶をしに行ったら「お前、この後空いてるか?」って言われて、高田先生と談志師匠で銀座の「美弥」っていうお店にね。
山田:行きつけのお店。
太田:わけの分かんない怪しいお店がありましてね。
山田:そんな怪しくない、怪しくない(笑)。ちゃんとした店長ですよ。
太田:なんか密造酒みたいなのを出していそうな(笑)。
山田:いやいや、ちゃんとしたウイスキーを出してましたよ。僕も連れていってもらいましたけど。
太田:そこでハイボールを3杯ぐらい飲まされて、俺も田中もベロンベロンになって。そこで漫才をやらされたんですよ。でも俺らが(お酒に)あまりにも弱いもんだから、談志師匠がちょっと引いちゃって。田中なんてゲーゲー吐いちゃっているんですよ。そのときに、トントンって肩を叩かれて、「お前、天下取っちゃえよ」って耳元で言われたんですよ。僕らはちょうど仕事を再開し始めた時期だったから、それはもう本当に嬉しくて。談志師匠にそう言われたのがね、忘れられないですね。
山田:これまた泣きそうですわ。
太田:いやー嬉しかったですね。
山田:それ最高ですよね。
太田:俺だけに言ったんですよ、田中には言ってないんです(笑)。でもその前かな、「お前な、こいつ(田中)を切るなよ」っていうことを飲んでるときに言われていたんですよね。
山田:なるほどね。落語家の談志師匠が、漫才師の太田さんに「相方を大事にしろ」って言うことがすごい眼力ですよね。
太田:多分ね、「漫才をやめるなよ」っていう意味だったと思うんですよ。やっぱり漫才ブームの頃のツービートやB&B、紳助・竜介なんかもそうですけど、みんな片っぽがワッといく感じだったじゃないですか。「お前らは漫才で戻る場所をちゃんと作っとけ」と。「俺には落語があるから、なにをやっても落語に戻ってくればいいって思ってるから。お前らは漫才だから」って言われたんですよ。だからこいつを切るなと。切りそうに見えたんでしょうね、きっと(笑)。
山田:ハハハ(笑)。
太田:そもそも切るつもりなんかなかったんですけど(笑)。だから、びっくりしましたよ。
山田:やっぱり何十年もトップを走ってる人だからこそ、わかる。
太田:でも最初に漫才を始めた頃は、ここまでネタを作り続けるつもりもあんまりなかったんですよ。だけど、どこかで談志師匠の「漫才を捨てるな」っていう言葉が、今でもどこかにあるんですよね、きっと。
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/