バイセクシャルとの違いは?全性愛者「パンセクシャル」の定義

バイセクシャルとの違いは?全性愛者「パンセクシャル」の定義

  • コスモポリタン
  • 更新日:2021/05/06
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LGBTQ+への認知が少しずつ日本でも広がりつつある昨今。グラデーションのように多様に広がるジェンダーやセクシャリティは、その定義や言葉も様々。そんななかで、「パンセクシャル」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。

そこで本記事では、専門家の意見も交えながら、「パンセクシャル(全性愛者)」の定義を紐解いていきます。

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【INDEX】

「パンセクシャル」とは?

「バイセクシャル」とは何が違うの?

「パンロマンティック」と同じ意味?

パンセクシャルに対する誤解も…

パンセクシャルの人をサポートする方法は?

「パンセクシャル」を表すフラッグ

「パンセクシャル」とは?

家族関係を中心とした「Family Matters Counseling」のセラピストである、タルラ・ベイツ-ドゥフォードさんによると、「パンセクシャルとは、相手のセクシャルアイデンティ(性的指向)やジェンダーアイデンティティ(性自認)を問わない性的指向」のことで、「パン(pan)」はギリシャ語で「すべて」という意味を持つそう。

「パンセクシャルは誰にでも好意を抱くという意味ではなく、どんな人に対しても好意を抱くことに“オープンである”と意味で、当然ながら好みはあります」

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「バイセクシャル」とは何が違うの?

混同されがちな「バイセクシャル(両性愛者)」とパンセクシャルの違いについて、性科学者のカーレン・コスタさんは次のように解説。

「パンセクシャルは、相手のジェンダーやセクシャリティを問わずに、性的、恋愛的、感情的、身体的、精神的好意を抱くこと。つまり、『人を人として認識している』ため、初めからジェンダーそのものを分けて認識するバイセクシャルとは似ているようで異なります」

「パンセクシャルは、『ジェンダーはあくまでも社会的な概念で、セクシャリティは流動的に変化するもの』という考え方にも基づいています」

パンセクシャルは、ジェンダークィアな人やトランスジェンダーの人などにも魅力を感じるということをオープンにしている人も多いことから、結婚と家庭のセラピストであるモナ・ジャファリさんは次のように説明しました。

「バイセクシャルの『バイ(bi)』は、ラテン語で『2』を意味します。ジェンダーの理解や表現が2つ以上ある近年は、パンセクシャルがバイセクシャルの現代版のようなイメージとして認識されています」

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「パンロマンティック」という言葉の意味

パンセクシャルは、パンロマンティックという単語と同じように使われることもありますが、本来は同じ意味ではありません。

パンロマンティックは、恋愛的指向のみを示すのに対して、パンセクシャルは性的指向など広義に解釈できます。

パンセクシャルに対する誤解も…

まだ社会的にパンセクシャルへの理解が進んでいないことから、時には誤解や偏見の目で見られてしまうことも。典型的な例として挙げられるのが、「乱交が好きそう」などの勝手な思い込みや、「性的倒錯」と見なされてしまうことなど。

また、「ヘテロセクシャルのシスジェンダー(出生時に診断された身体的性別と自分の性自認が一致し、それに従って生きる人)の人と、モノガミー(一夫一婦制)な交際をしたら、もうパンセクシャルではなくなる」という誤解も。前述の通り、そもそもパンセクシャルは交際相手によってセクシャリティが決まるわけではありません。

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パンセクシャルの人をサポートする方法は?

当事者ではなくても、パンセクシャルの友人、家族、パートナーをサポートすることはできます。まずはパンセクシャルを学び、理解することから始めましょう。相手からカミングアウトをされたときは、オープンな気持ちで話を聞き、信じることが大切です。

また「相手が自分らしくいられるような環境作りが大切」と、ジャファリさんは指摘。

「多くの場合、パンセクシャルの人は社会的圧力や恐怖から自分のジェンダーや性的指向を表現するのが難しいと感じています。自分らしくいることは、心地よいことだと思ってもらえるような態度や環境作りを心がけましょう」

「パンセクシャル」を表すフラッグ

他の多くのセクシャリティと同じように、パンセクシャルにも旗があり、LGBTQ+コミュニティとしてサポートされています。

クラーク大学で、ゲイ、レズビアンの研究とクィア理論の教授をしているロバート・ディーム・トビン先生によれば、「ピンク、黄色、青で成り立つこの旗がパンセクシャルを象徴しています」とのこと。

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最近では、モデルのカーラ・デルヴィーニュやマイリー・サイラスがカミングアウトをするなど、少しずつ理解が広まりつつある「パンセクシャル」。SNS上でのコミュニティなども増えているので、理解者や当事者間でのコミュニケーションをはかるために活用してみるのもおすすめです。

※この翻訳は抄訳です。

Translation: Haruka Thiel

COSMOPOLITAN US

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