米軍オスプレイ、なぜ事故繰り返す? 航空評論家の見解【過去5年の主な事故】

米軍オスプレイ、なぜ事故繰り返す? 航空評論家の見解【過去5年の主な事故】

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  • 更新日:2021/11/25
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読谷村の米軍トリイ通信施設に飛来した普天間飛行場所属のMV22オスプレイ(読者提供)=2020年5月

米軍普天間飛行場(沖縄県)の所属機が飛行中、金属製の水筒を落とす事故を起こしていたことが分かった。普天間所属機は過去5年間だけでもMV22オスプレイの墜落、CH53大型輸送ヘリの民間地での炎上、小学校敷地内での窓枠落下事故などを繰り返し、県民は危険と隣り合わせの生活を強いられている。

2016年12月、夜間に空中給油訓練していたオスプレイが名護市安部の浅瀬に墜落し大破した。乗組員2人が負傷。国内配備後、初の負傷者となった。翌17年はエンジントラブルなどで、伊江島や奄美大島など県内外で緊急着陸が頻発。同年8月にはオーストラリアで墜落、乗組員3人が行方不明になった。

同年12月には、宜野湾市の緑ヶ丘保育園の屋根でCH53ヘリの部品が落下したが、米軍はその事実を認めなかった。同月は同市の普天間第二小学校グラウンドに同型ヘリが窓を落下させる事故も起き、保護者や子どもたちは不安を抱えたままの日常を送っている。

事故のたび米軍は再発防止を強調するが、普天間のオスプレイは13年2月にもプラスチック製の水筒を落下させていた。17年10月に東村高江の民間の牧草地に不時着・炎上したCH53ヘリは同年6月、久米島空港に緊急着陸したのと同じ機体だった。

事故件数 訓練増に比例

航空評論家の青木謙知氏の話 人に当たれば死ぬ可能性がある危険な事故だ。普天間飛行場は街のど真ん中にあり住宅が密集し、学校も隣接する異常な状態にある。離着陸時は民家の上を飛ばざるを得ず、米軍に高い危機意識が求められる。

詳細な状況は分からないが、機内で水筒が何らかの原因で転がり、開いた扉から落ちたのだろう。水筒は基本的には機内に常備しているものではなく、持ち込み、所持している人間に管理する責任がある。

近年、米軍はインドアジア太平洋地域での訓練を活発に実施している。最近では米海軍空母カールビンソンにオスプレイを搭載し、南シナ海で演習した。

空母でのオスプレイの役割は食料などの物資を運搬すること。カールビンソン搭載のオスプレイは本来、在沖米軍所属機ではないが、嘉手納基地へも飛来が確認されている。米軍は、そのときに近くにある基地や部隊を合理的に使う。

その意味で、これからも沖縄での訓練は増加するだろう。訓練の増加と事故の発生件数は比例する。米軍は自ら危機意識を高めないといけない

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