
下水処理場のタンク爆発 想定を超えた汚泥の発熱が原因 大阪市などが調査結果を発表
去年、大阪市の下水処理場で起きたタンクの爆発事故について、26日、汚泥が想定の範囲を超えて発熱したことが原因であることがわかりました。
去年12月、大阪市の平野下水処理場で、加工した汚泥を貯めるタンクが爆発しました。
タンクは、4階建ての建物の2階から4階にかけて設置されていて、爆発により直径4メートルほどの蓋が吹き飛び、4階の壁や窓が大破しました。
当時、この建物では6人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。
事故があった処理場では、下水の中の汚泥を炭のような状態に加工し固形燃料にする作業が行われています。
大阪市の委託業者などによりますと、タンクの中の炭化した汚泥が想定の範囲を超えて発熱し、そこから発生した可燃性ガスと反応し発火したことが、爆発の原因だということです。
委託業者は、発熱を抑える設備を追加することで同様の事故を防げるとしていて、整備にかかる費用をすべて負担したうえで、運転再開に向け準備を急いでいます。