
"閣議に臨む岸田文雄首相=2022年8月5日午前9時32分、首相官邸、上田幸一撮影"
10日に内閣改造と自民党役員人事を行う意向を固めた岸田文雄首相(党総裁)は5日夜、移動先の広島市内で朝日新聞記者の問いかけに答えなかった。
参議院はお飾りなのか 「任期6年、何でもできる」その強さのカギは
広島選出の首相は広島への原爆投下から77年となる6日に、就任後初めて平和記念式典(広島市)に出席し、あいさつをするため前日に広島入り。記者は自宅前で人事のタイミングの理由などについて聞いたが、首相は無言で自宅に入った。
内閣改造と党役員人事は、8月下旬から9月上旬に実施するとみられていたが、首相は大幅に前倒しする選択をした。首相周辺への取材によると、人心を一新し、山積する内外の難局を乗り切るねらいがあるという。(高橋杏璃)