【連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」 第5回 過去や未来について考えてみた

【連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」 第5回 過去や未来について考えてみた

  • MOVIE WALKER PRESS
  • 更新日:2022/08/06
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エンタメを愛するMINAMOの連載コラム第5回のテーマは「過去や未来について」 撮影/SAEKA SHIMADA ヘアメイク/上野知香

いま人気急上昇中のAV女優、MINAMOが愛する映画や本、音楽、さらには自身の様々なことを語る連載「MINAMOの話をきいてミナモ?」。第5回はいろんなSF映画や漫画を引き合いに出しながら、未来や過去についての思いを語っていただきました。

【写真を見る】過去や未来に行けたら、MINAMOはいったいなにをする!?

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は全ての人にSFの魅力を教えてくれる映画

好きなAV監督に「次のコラムのテーマは何が良いでしょうか?」と聞いてみたら「じゃあ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でしょ」と言われた。なるほど。さらに監督は「SFと絡めて、もし過去や未来に行けるとしたらみたいな話をするのはどうか」と内容のヒントまでくれたのだ。ありがとう、監督。いつかあなたの発案した、とても内容は面白いのに通らなかった(そのわけはわかる)AVに出たいです。

毛嫌い、とまではいかないがなんとなく避けていたものをだんだんと受け入れて自分の生活に馴染むまでになったものもたくさんある。Siriなんかは意思疎通ができない感じが怖かったし、電子書籍などもってのほか、絶対紙だろと思っていた。そしてSFもその中の一つだった。

そんなこんなで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をもう一度鑑賞してみた。シンプルかつ伏線が張り巡らされた巧妙なストーリーは言わずもがな。出てくる未来的な機械も魅力的だ。エンディングを迎える前に、愛もロマンも夢も詰まったこの映画を必ずもう一度見たくなると確信する“パーフェクトムービー”である。本作は裏話がたくさんあることでも有名だ。日本経済が一番盛り上がっていたころのメイド・イン・ジャパンのモノがたくさん出てくるのも必見。世界中で愛されているこの映画は私に、きっと全ての人にSFの魅力を教えてくれる映画でもあるだろう。

もしも過去に戻れるとしたら自分はどこに戻って何がしたいだろう。ほんの少しの反抗心から口走った、母への酷い言葉を回収したり、人と本当の意味で向き合うことや愛されることが怖くて逃げ出してしまった元カレとの家に戻ってシンクに溜まったお皿を洗ったり。いっそのことこの世に誕生した瞬間に戻るのか。

その時の自分の中にある気持ちは1つの宝物

そんなことを考えていると、映画『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(13)を思い出す。

家族を愛する青年ティムはある日を境に人生が大きく変わる。父から「我が家の男は時空を旅できる」と聞かされたティムは未来と恋人を探すためにロンドンへ行き、そこで出会ったメアリーと恋に落ちる。何度も過去に戻り自分の失敗をやり直すティムだが、タイムスリップで全てがうまくいくはずなかった。タイムスリップすることで起こる、新たな問題にティムは振り回される。そしてティムは次第に大切なことに気づき始める。「過去に戻れても人の気持ちは変わらない」とティムは作中で言っている。人の気持ちは変わらないし、自分の気持ちだって変わらない。同時に、明るかろうが暗かろうが、その時の自分の中にある気持ちはその時にしかない気持ちなのだから、1つの宝物とも言えるのではないだろうか。

過去や未来のことをこのコラムを通じてさかのぼっていくと、1つ思い出したことがあった。それは、「将来の夢が私にはない。不安でしょうがない」と悩んでいた私の友人のことだ。彼女と私は多くの大切な時間を共にして来た仲だが、一緒にいた間彼女はずっと悩んでいた。昔の私は彼女のその悩みに、「大丈夫」としか答えられなかった。なんて答えれば彼女は安心し、傷つかないのか分からなかったからである。

予測不能な変化が嫌いな日本(という私のイメージ)では、夢がゴールとなりがちである。義務教育を受ける上で何度も聞かれるのが「将来の夢はなんですか?」である。今年40歳になる知人は、この歳になっても未だに将来の夢は何かと聞かれる、と言っていた。

私は何度も「そんな先のことは自分ですら分からないので10年後20年後の私に聞いてみてはいかがでしょうか」とぺらぺらの紙に書いてやろうかと思った。そう、書いてやってもよかった。夢が変わったって良いし、変わらなくても良い。約束された自分に執着して苦しい思いをするくらいなら、夢がなくたってもちろん良い。

大それた夢がなくたって人生の楽しみ方は人それぞれだ

私の好きな、町麻衣さんののんびりホノホノ漫画「アヤメくんののんびり肉食日誌」に出てくるセリフの中で、特に好きなセリフが2つある。1つは「あの頃に戻りたいかと聞かれると、NO 80%、YES(条件付き)20%。条件は今の私がそのまま過去へ行き、過去の自分に助言をすること。たとえば"お前が今までしてきた選択は全て間違っていない"とか」。2つ目は「過去や未来じゃなくて現在(いま)。どんな現在を積み重ねたかが重要だって」。

久しぶりに会った友人の変化にうれし悲しくなることや、楽しかった場所がつまらなくなってしまったこと、少し前まですごくカッコよく思えていた男がある日突然ガキ臭く思えてしまうことがある。日々私たちは変化し続けているのだ。

どうなるのかわからないからSFは面白い。今楽しいと思うことに向き合って思い切り楽しみ、その時々で必要な努力は惜しまない。それでいいんじゃないかと思う。人生は道を選択しなければいけないが、歩まなければいけない道などない。誰だって振り返ると、ちゃんと道はできている。大それた夢がなくたって人生の楽しみ方は人それぞれだ。みんな、どうか自由で、そして幸あれ。

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