「Xiaomi」「Redmi」に続く、シャオミのもう1つのブランド「POCO」が、日本に上陸する! 第1弾モデルとなるAndroidスマートフォン「POCO F4 GT」が発売。Snapdragon 8 Gen 1を搭載したハイエンドモデルでありながら、8GB/128GBモデルが7万4800円、12GB/256GBモデルが8万4800円。さらに、6月26日までの先行早割(数量限定で終了の可能性あり)として、それぞれ6万4800円、7万9800円で販売される。

企業としては同じシャオミだが ガジェット好きをターゲットに速度感を持って製品を提供する
まず、シャオミにおける「POCO」の位置付けとして、「テクノロジー愛好家にハイパフォーマンスの製品を作るため」とのこと。シャオミは2010年創業の新興メーカーではあるが、すでに世界シェアで3位となり、どうしてもマスをターゲットとした製品作りが必要になってくる部分もある。
そこでマニア向けの「尖った製品」「新しいニーズを生み出すための製品」をシャオミ本体とは異なるチームで開発。スピーディーに市場に投入するのがPOCOと狙いとなる。一方で、企業としてはシャオミと同じであるため、部材調達などでは強味を活かすことができ、極めてコスパに優れた製品を提供できるとする。

そんなPOCOブランドの中でも「F」シリーズは1年に1機種ペースでリリースされているハイエンドモデルとなる。さらに「GT」が付くのは付加価値をプラスされたモデルで、後述するように単純に性能が高いだけでなく、ゲームでの性能も強化された製品となっている。

スナドラ8 Gen 1に120W急速充電 ディスプレーは120Hz対応の有機EL
では、具体的に製品のスペックを確認していこう。SoCは前述のように、現行最上位の「SNapdragon 8 Gen 1」を搭載。これを独自の冷却システム「LiquidCool テクノロジー 3.0」と組み合わせることで、性能を最大限引き出すとしている。具体的には熱発生部をカバーする面積にして4860mm2のデュアルベイパーチャンバーでピーク時の性能を維持する。


最大120Wという超高速充電も大きな特徴。バッテリー容量は4700mAhだが、端末内に2350mAhのセルを2つ内蔵し、これを付属のACアダプター、ケーブルで同時に充電することで、バッテリーが2%の状態から約17分でフルになる。充電は夜にするものではなく、朝起きてからしても大丈夫だという発想の転換が可能とする。入力が大きいため、ゲームプレイのようなヘビーユースの状態でも27分で充電できる。


ディスプレーは6.67型有機ELで120Hzのリフレッシュレートと480Hzのタッチサンプリングレートに対応。もちろん本体にはステレオスピーカーが内蔵されているが、左右対称の位置に配置されており、均一した音圧が確保される。カメラはメインが1/1.73型のソニー「IMX686」を6400万画素で、超広角800万画素、マクロ200万画素の3眼構成。

本体側面には物理的にポップアップするトリガーキーも
ゲーム向けの要素としては、マグネット式ポップアップトリガーがある。これは端末側面に設置されたトリガーキーとして利用できるボタンだが、その横にあるスライドを動かすことで、磁力によってポップアップする。タッチ式や超音波式ではなく、クリック感があるので操作しやすい。このトリガーキーは150万回の押下の耐久テストをクリア。また、ゲームをしない場合でもアプリを起動するためのショートカットボタンとしても使える。



今回は、よりお手頃な価格で日本のマニア的ユーザーに手にしてもらうため、グローバルモデルをほぼそのまま導入しており、本格的な防水(IP53対応)やFeliCaには非対応。ネットワーク面でもドコモ5Gの4.5GHz帯やLTEのバンド42をサポートしない仕様だが、国内キャリアでも基本的には利用可能なスペックとなっている。
カラバリはステルスブラック、ナイトシルバー、サイバーイエローの3色。なお、オンライン限定での販売で、8GB/128GBモデルは楽天市場/mi.com、12GB/256GBモデルはAmazon.co.jpのみでの販売となる。

■関連サイト
ASCII