Appleの勘違いで窃盗犯扱いされ続けた男性がAppleを訴える

Appleの勘違いで窃盗犯扱いされ続けた男性がAppleを訴える

  • GIGAZINE
  • 更新日:2021/07/21
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無実の男性が「Apple Storeでの複数回にわたる窃盗」の容疑で逮捕される事態が発生しました。男性はAppleとAppleの警備を担当するSecurity Industry Specialists(SIS)の対応に問題があったとして両社を相手に訴訟を起こしています。

pacer_bah_apple.pdf

(PDFファイル)https://regmedia.co.uk/2021/05/29/pacer_bah_apple.pdf

Apple sued in nightmare case involving teen wrongly accused of shoplifting, driver's permit used by impostor, and unreliable facial-rec tech • The Register

https://www.theregister.com/2021/05/29/apple_sis_lawsuit/

今回AppleとSISを相手に訴訟を起こしたウスマネ・バー氏は、2018年3月に身長・体重・生年月日・目の色が記載された仮運転免許証を取得しました。その後、バー氏は2018年5月までの間に仮運転免許証を紛失してしまったとのこと。そして、2018年4月にコネチカット州グリニッジのApple Storeで窃盗行為を行った人物がバー氏の仮運転免許証を所持していたことから、Appleは窃盗を行った人物と仮運転免許証に記されていたバー氏の情報を紐付けて、AppleとSISで要警戒人物として情報を共有しました。

その後も、バー氏の仮運転免許証を所持した人物による窃盗は続き、2018年5月24日にはニュージャージー州・パラマスのApple Storeで盗難事件が発生。SISはこの盗難被害をバー氏によるものとして警察に届け出ました。さらに2018年5月31日にはマサチューセッツ州・ボストンのApple Storeから「Apple Pencil」が12本盗まれる事件が発生。事件発生当時、バー氏はマサチューセッツ州にいませんでしたが、警察は「バー氏がApple Pencilを盗む姿」が監視カメラに映ったとするSISの主張を基に、バー氏を起訴しました。

2018年6月にバー氏と弁護士はAppleとSISに対して監視カメラの映像を提出するように要求しました。しかしAppleが「監視カメラの映像はすでに削除されている」と回答したため映像の確認には至りませんでした。

さらに2018年9月18日にはニュージャージー州・フリーホールドのApple Storeで盗難事件が発生。SISは再びバー氏が窃盗を行ったと警察に報告しました。その後、警察によって窃盗犯が逮捕され、犯人がバー氏とは別人のママドゥ・バリーと名乗る男であったことが判明。また、警察がバリー容疑者の写真や監視カメラの映像をニューヨーク市警察の犯罪報告サービス「METRORCA」に登録したところ、バー氏の仮運転免許証の情報にバー氏とバリー容疑者の情報が重複して登録されていることが明らかになりました。

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バリー容疑者の逮捕によってバー氏が疑われることはなくなったように思われましたが、2018年11月29日に警察はバー氏を再び窃盗の容疑で逮捕・勾留します。その時は「Appleが提出した監視カメラの映像とバー氏の容姿が異なる」という理由からすぐに釈放されたものの、バー氏の元には2019年6月ごろまで出頭を求める令状が送付され続けたとのことです。

バー氏は一連の誤認逮捕を受けて、「AppleとSISが自身をApple Storeで発生した複数の盗難事件の実行犯と誤認し、不当な逮捕と名誉毀損を繰り返して真実を無視し続けた」としてAppleとSISを起訴しました。さらにバー氏は訴状の中で、AppleとSISが、監視カメラで撮影された映像データを意図的に削除した可能性があると主張しています。

なお、テクノロジー関連メディアのThe Registerがこの件ついてAppleとSISにコメントを求めましたが、記事作成時点では回答を得られていないとのことです。

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