アニメの中でもっとも予想外の良作!?『オッドタクシー』、始めたら必ず絶対止まらない理由

アニメの中でもっとも予想外の良作!?『オッドタクシー』、始めたら必ず絶対止まらない理由

  • めるも
  • 更新日:2021/07/25
No image

うちのテレビは映らない。

こんにちは、ライターの藤間紗花です。

我が家の43インチの液晶テレビには、地デジ放送が映りません。チャンネルボタンを押しても映るのは暗闇だけ。

ではなぜ液晶テレビがあるのかといえば、大きな画面でAmazonプライムビデオなど動画配信サービスを楽しむためです。

この連載では、テレビでネット動画を楽しむ私が、個人的おすすめをレビュー&レコメンドしていきます。

『オッドタクシー』イッキ見した。

私ごとですが、現在出産のために実家に帰ってきています。実家で暮らすのは実に5年ぶり。地デジ放送の映るテレビのある生活も数年ぶりです。

とはいえ、能動的に流れるテレビ番組よりも、動画配信サービスで気になる動画を選んで鑑賞するほうがすっかり好きになってしまい……。家族がテレビを観ていないタイミングを見計らって、実家でもAmazonプライムビデオを楽しむことにしました。

里帰り中で時間に余裕もあり、「どうせならおもしろいアニメをイッキ見したい!」と思ったところ、よさそうな作品を発見。その名も『オッドタクシー』。

No image

2021年の春アニメとして、今年の4月から6月まで放映されていたアニメのよう。ご覧のとおり登場するキャラクターは全員動物。しかし、「癒やされる感じのほのぼのアニメなのかな?」と思ってレビューをチェックしてみると……

「見た目はカワイイけど大人向け」「今期のアニメの中でもっとも予想外の良作」

などと評価されており、俄然気になってしまいました。

ということで今回は、アニメ『オッドタクシー』をチェックしてみましたよ~!

個人タクシー運転手のセイウチが、巻き込まれていく事件。

まずはあらすじからご紹介。

主人公は、個人タクシー運転手をしている41歳のセイウチ、小戸川(おどかわ)。

身寄りがなく、他人ともあまり関わりたがらない彼は、少し偏屈で無口な変わり者。学生時代からの友人であるシロテナガザルの柿花、そして友人でありかかりつけ医でもあるゴリラの剛力と時々飲みに行くほかにはとくに他人と交流せず、淡々と日々を過ごしています。

しかし、ひとり暮らしのはずの彼には、時折家の中で誰かと会話していることがありました。そのせいで、「最近ニュースになっている“練馬・女子高生失踪事件”に関与しているのでは?」と疑いの目を向けられることも。

小戸川自身は「そんなわけないだろ」と疑惑を否定していますが、その事件が報道されて以来、小戸川の周囲は少しずつ変化していきます。

さまざまな背景をもつ風変わりな客たちを送迎しながら、小戸川は大きなトラブルに巻き込まれていくことになるのでした……。

魅力その①途中下車禁止!巧妙に作り込まれたミステリー

『オッドタクシー』を手がけた脚本家の此元和津也さんは、アニメ公開前にこんなコメントを残していました。

「最後まで観るか一切観ないかの二択。途中下車禁止のオッドタクシー」

途中下車禁止とはまさに言い得て妙で、私自身も、気がつけばたった2日間で13話全てを鑑賞し終えてしまっていました。

物語は小戸川が大学生のコビトカバ・樺沢を乗せるところからスタートします。

「SNSでバズりたい」という欲求を持つ樺沢と、彼の浅ましい承認欲求にツッコミを入れる小戸川の、淡々としつつもどこかクスリと笑えるやりとりがしばらく続くのですが、「こういうシュールな掛け合いを楽しむアニメなのかな?」と思いながら観ていると、ところどころ登場する違和感のある演出に、なんだかモヤッとさせられます。

第1話を見終えたあと、「このモヤッとの正体はなんだろう……?」と先を見進めていくと、そのモヤッとの正体が巧妙に張り巡らされた伏線であると、視聴者は気づかされることに。

小戸川のタクシーの中で聴こえてきたラジオの内容、乗客が世間話のように振ってきた話題、飲みの席での何気ない会話……。すべてが伏線となりながら、物語はクライマックスに向かって走り続けているのです。

魅力その②ビジュアルとは対照的に、生々しく描かれる欲望。

冒頭でお話した通り、オッドタクシーの登場人物たちはみな動物。私たちの住む日本・東京が舞台として忠実に再現されていることもあり、「なぜキャラたちは動物なのだろう?」という疑問も作品に大きな違和感をもたらしています。

舞台設定だけでなく、キャラクターたちの性格やセリフ、行動もとてもリアル。とくに、彼らのもつ「人に認められたい」という承認欲求は生々しく描かれています。

たとえば、先述の「SNSでバズりたい」という欲求をもつ樺沢や、マッチングアプリのプロフィールに嘘の年収を書き込んで女の子とデートをしようとする柿花。

そして最も私の印象に残ったのが、第4話に登場するピューマの田中です。ここからは少しだけネタバレを含みます……!

ゲーム会社に勤務する平凡な会社員である田中は、一度ハマると異常にのめり込んでしまうという性格の持ち主。小学生の頃には、クラスでひっそりと流行していたレア消しゴム集めに熱中するあまり、ネットオークションで非売品の消しゴムを十万円もの高価格で落札してしまったことも。

父親のクレジットカードを勝手に使ってまで落札したにも関わらず、消しゴムが発送されてくることはなかったことから、当時の記憶は田中のトラウマとなっていました。

しかし、ひょんなことからはじめたアプリゲームのランキングに、かつてのオークションの出品者と同じIDの人物がランクインしていたのを見つけたことから、またしても田中のハマりやすい性格が悪い方向へ作用することに。

ゲーム内のレアキャラクターであるドードーを手に入れ、忌まわしいIDの持ち主をランキングで追い抜くため、気がつけば500万円も課金してしまっていた田中。

しかし、ようやくガチャでドードーを引き当てたその瞬間、通りかかった小戸川のタクシーに驚いて携帯を側溝に落としてしまい、ドードーを手に入れたデータは消滅してしまいます。

No image

この一件以降、田中は小戸川に激しい恨みと憎しみを抱くことに。彼の目標は、アプリゲームでドードーを入手しランキング入りするということから、小戸川を殺害するということに変貌していくのでした。

樺沢・柿花・田中に共通するのは、「誰かに評価されたい」「何かを成し遂げたい」という歪んだ承認欲求を持っているということ。

彼らを観ていると「どうしてそんなにも?」と呆れてしまう一方で、どこか共感してしてしまう部分も。気がつけば、己の欲求に翻弄される田中たちの姿に引きつけられ、目が離せなくなってしまいます。

小戸川は田中の魔の手から逃れることができるのか?練馬・女子高生失踪事件の真相とは何なのか?衝撃の結末は、ぜひその目で確かめてみてください!

『オッドタクシー』が気になった方は、こちらから!

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加