岡田健史インタビュー 「役者って本当に面白い」

岡田健史インタビュー 「役者って本当に面白い」

  • CREA WEB
  • 更新日:2020/10/17

「中学聖日記」の鮮烈なデビューから2年。「MIU404」の九重役など、立て続けに話題作に出演し、存在感を増している岡田健史さん。

野球少年から俳優に転身。最新映画では難役に挑戦。夢中になっている俳優業の楽しさを、熱く語ってくれました。

CREA WEBでは、CREA2020年11・12月合併号に掲載中のインタビューの一部を大公開します!

皆、孤独だからこそ通じ合えることが喜びになる

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8月には金曜日に3本の出演ドラマが放送されていた。うち2本は主演。岡田健史さんの活躍ぶりは、デビューからまだ2年とは思えない、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

まもなく公開される映画『望み』では、堤真一、石田ゆり子、清原果耶らと家族を演じた。

誰もがうらやむ幸せそうな一家。高校生の規士(岡田健史)は怪我をし、夢だったサッカーの道を断たれてしまう。

腫れ物に触るように接する家族。ある日、規士は失踪し、殺害事件への関与を疑われる。

息子は殺人犯なのか被害者なのか。ミステリアスな物語が進む。

「何があろうと息子に生きていてほしいと願う母と、地位や財産など、築き上げた社会的なものを失いたくないと考える父。この対比にフォーカスを当てているところが面白いと思いました。

両親、妹、先生や友達、皆、規士について、それぞれ違った印象を持っています。それらを想像させる余地を作らなければと思いながら演じていました」

ブレず、揺らがずが僕の信念の大前提

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岡田さんは8歳から野球ひとすじ。名門高校で甲子園をめざしていた。

それが高校3年生の時に、演劇部の舞台に助っ人として出演し、県大会まで出場したのを機に、野球から俳優へと大きく人生の舵を切る。

目的に向かいブレずに人生を突き進んでいるイメージ。揺らいだ時期はあったのだろうか。

「ブレたくはないというのが僕の大前提としてあります。ただ、中3の時に肩を壊し、球を投げられなくなってしまったことがありました。

特待生として高校に入学したものの、同級生は一軍で活躍しているのに、僕は半年間投げられず、トレーニングだけをやっていました。

その時は先が見えなくて霧の中にいるようでしたね」

当然、大好きな野球を辞めることも考えた。

「単純に時間がもったいないと思ったからです。他にやりたいことがあればそっちにエネルギーを注いだほうがいい。僕はけっこうポジティブなんです(笑)」

役者をやるようになって気づいたことがたくさん

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逆境にあっても、問題に正面から向き合う、強い岡田さん。『望み』についてのコメントの中でも「人は孤独でしかない」と語っている。21歳の青年がそれを実感しているなんて驚きだ。

「そう考えるようになったのは、お芝居を始めてから、最近のことです。『野球をやっていたころはそんなこと考えなかったぞ(笑)』というような経験をたくさんさせていただくので、役者って本当に面白いなと思います。

人は皆、孤独。僕が抱えている悩みは誰にもわかってもらえない。

でも、だからこそ、話して通じ合うこと、笑い合うこと、触れ合うことに喜びを感じられるんだと思います」

いろいろな人がいて、様々な思いを抱え行動している。よかれと思った行動が相手を傷つけることもある。

母の優しい言葉に、かえって規士がみじめな思いをしてしまったように。

「役者になってから、これまでのできごとも、いろいろ思い返しています。あの時の、先生や家族や友達、近所のおっちゃん……。あの言葉はこういうことだったのかな? とか。

客観的に捉えて分析することができるようになったんだと思います」

そうして、人間の内面、物語やセリフの裏に交錯するそれぞれの気持ちを想像する作業が楽しくてたまらないといった様子。

岡田健史(おかだけんし)

1999年、福岡県生まれ。2018年ドラマ「中学聖日記」(TBS)にて俳優デビュー。主な出演作に「大江戸もののけ物語」(NHK BS プレミアム)、「いとしのニーナ」(FOD/フジテレビ)、「MIU404」(TBS)など。映画『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』『新解釈・三國志』が年内公開。

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©2020『望み』製作委員会

映画『望み』

建築家の父が建てた自慢の家で、幸せに暮らしていた4人家族。外泊の増えていた高校生の規士(岡田健史)は、ある日家に戻らなくなった。同級生の殺人事件の関与を疑われ、一家の生活は一転する。雫井脩介の小説を堤幸彦が映画化。10月9日全国公開。
https://nozomi-movie.jp/

文=黒瀬朋子
撮影=南阿沙美
スタイリスト=髙橋ラムダ(白山事務所)
ヘアメイク=KOHEY

黒瀬朋子

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