パナソニック、コーチ兼任33歳が決勝適時打「若手の台頭を」

パナソニック、コーチ兼任33歳が決勝適時打「若手の台頭を」

  • 毎日新聞
  • 更新日:2021/09/15
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【パナソニック-日本新薬】六回裏パナソニック2死三塁、勝ち越しの左前適時打を放ち、ガッツポーズする田中宗一郎=わかさスタジアム京都で2021年9月15日午後2時56分、野村和史撮影

第92回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の近畿2次予選は15日、わかさスタジアム京都で第3代表決定トーナメント1回戦の2試合があり、パナソニックは日本新薬に2―1で競り勝った。コーチ兼任の田中宗一郎が六回に決勝適時打を放った。

都市対抗野球2次予選2021

入社11年目のベテランでも、勝負どころでの決勝打は格別の味だった。同点の六回、2死三塁から詰まりながらも左前へしぶとく運んで勝ち越し点を奪い、一塁上で派手にガッツポーズ。「前の試合で打てなかったので、本当にうれしかった」と喜んだ。

今大会は初戦から3番に座るが、2回戦のミキハウス戦では1点を追う九回無死一塁の好機に「打て」のサインで左飛に倒れ、3打数無安打に終わり、チームも敗れた。「自分の仕事ができていない。今日もダメなら3番は終わり」と自らに重圧をかけて臨んでいた。

佐賀西高から1浪して立教大に進み、4年春には東京六大学リーグのベストナインにも選ばれた。社会人でも1年目から外野のポジションをつかみ、主将も経験。前回都市対抗では10年連続出場表彰も受けたチームの顔だ。投手だった現役時代、ともにプレーした田中篤史監督は「一番きれいなスイングをするし、まだまだ若い選手に負けていない」と信頼を寄せる。

もっとも、コーチ兼任2年目の33歳が存在感を示す状況は、若手が伸び悩む苦しいチーム事情も意味している。今夏の日本選手権では、1回戦でホンダの新人・片山皓心に1失点完投を許して敗れ、田中監督は「チームの将来を見据えて若手にチャンスを与えたが、そうも言ってはいられない状況」と明かす。

田中自身も課題は認識している。普段の練習では最初に自分のフリー打撃をこなしてから、若手にアドバイスを送る。この試合でも、自身の決勝打の直前、1死二塁で代打に向かう片山に「後ろには自分がいる。軽い気持ちで打ってこい」と声を掛けた。片山は遊ゴロに倒れたが、走者が3進し決勝点につながった。

「コーチとして選手を育てられていない責任は感じているし、自分が出ることで若手の出場機会を奪っている」と田中。コーチ業に意識を置きつつ、バットでもチームに応える田中だが、「若手が最後まで試合に出るのが理想」こそ本音だ。【伝田賢史】

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