
サガテレビ
佐賀県は自動車の普及率が高く、公共交通機関を利用する人は東京や福岡と比べ多くありません。そんな中、自動車に頼らない「歩くライフスタイル」を普及させようと、県内すべての路線バスの運賃が水曜日と日曜日の週2回、無料になる取り組みが1月から始まっています。
「無料ですのでそのままご乗車ください。無料です。そのままご乗車ください」
【リポート・中俣 理子】
「バスにはこのように利用者がICカードを使わないよう、バス運賃無料と書かれた紙が貼られています」
水曜日の朝、佐賀市の佐賀駅バスセンターには通勤通学などでバスを利用する多くの人がいました。
【利用者】
「普段は親に車で送ってもらうことが多いが、きょうはバスが無料だったのでバスで来た。便利だと思った」
この取り組みは、自動車に頼らない「歩くライフスタイル」を普及させ、新たなまちの魅力に気付いてもらおうと1月から県が始めたもので、毎週水曜日と日曜日に実施されています。
県内すべての路線バスやコミュニティバスが対象です。
この日は、平日にもかかわらず観光地行きのバスに長い列が出来ていました。
【夫婦の利用者】
「呼子まで行こうかなと。いつも車ばかりだからたまにはバスに乗ろうかと」
「バスから降りて歩いたり車だったら目的地まで座るけど、歩くのが健康的に年齢的にいいかなと」
佐賀市営バスの平日の利用者数は、1日約9200人ですがバスが無料になる水曜日は1万人を超えています。
また、県外のバス停から乗車した場合も、県内で降車すれば運賃は無料です。
県は、多くの人に観光地などに訪れてもらい佐賀の魅力を知ってほしいとしています。
この取り組みは2月まで行われます。