【ラウンド後の即練が鍵】大久保嘉人〈サッカー元日本代表〉が急激にゴルフがうまくなった理由

【ラウンド後の即練が鍵】大久保嘉人〈サッカー元日本代表〉が急激にゴルフがうまくなった理由

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  • 更新日:2023/03/27

【スコアアップの鍵はラウンド後の即練!】 大久保嘉人<サッカー元日本代表>が急激にゴルフがうまくなった理由

サッカー元日本代表の大久保嘉人さんが「まずはスコア90切りが目標」と宣言してゴルフの本格練習に乗り出して1年。スタートから5ヵ月後に100切りを達成し、現在のアベレージは88~91。「次は80切りいきます!」という日本代表として2度のW杯を経験した元ストライカーに、こんなに短期間でスコアアップできた理由を伺いました。一体どんな練習をしていたのか、のぞいてみましょう!

大久保嘉人が語る【ゴルフの面白さ、難しさ】

【100切りまでは5ヵ月。その後すぐ90台に】大久保嘉人〈サッカー元日本代表〉がここまでゴルフにハマった理由

【スコアアップの鍵はラウンド後の即練!】 大久保嘉人<サッカー元日本代表>がここまでゴルフにハマった理由②

2022年度はプライベートだけで40ラウンド近くプレーしたほどゴルフにのめり込んだという大久保さん。「仕事が休みの日に、わざわざ早起きをしてラウンドへ来たのに、何で上手く打てないんだ……と思うと、もう悔しくて、悔しくて!(笑)  その日のラウンドで悔しい思いをしたら、そのミスを忘れないうちに練習場に直行。ひたすら復習して感覚を身につけます」。そもそも運動神経というかスポーツのセンスが違うわけですが、大久保さんのこのストイックさこそがスコアアップの秘訣なんだと納得です。「ゴルフのテレビ番組で80台を目指す企画のオファーがあったとき、プロゴルファー宮本勝昌さんにレッスンを受けたんですけど、それまでの“先生”はYouTubeでした。YouTubeで“ゴルフ・レッスン”と検索して(笑)。そこで自分のスタイルに近そうだなと思うものを取り入れて練習あるのみ!でしたね。自分の感覚重視で練習してきた完全な自己流ゴルファーです」。J1リーグで歴代最多191得点を挙げ、3度の得点王を獲得している大久保さん。“自己流”でベストスコア83を叩き出すとはさすがの腕前!

ゴルフの練習がしたくなったらところかまわず振りますよ(笑)

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スイングチェックのときに使うという練習アイテム、『LAGトレーナーbySERIZAWA』がこちら。大久保さんは屋内でも使っていますが、周囲にご注意してお使いください。

「ゴルフにハマっていると、急にクラブを振りたくなったりするじゃないですか(笑)。僕の場合、ちょっと振りたくなったら、マットを敷いてカーテンを閉めた窓に向かってアプローチの練習をします。(編集部:『え、普通のゴルフボールですか? そんなことして大丈夫ですか?!』と思わずツッコミ)はい、普通のゴルフボールです。もうね、家族みんな慣れているので大丈夫ですよ(笑)。“あそこにボールを落とす”と思って打てば、窓ガラスに当たることはないですからね。まあ、誰にでもオススメできる方法じゃないですね(苦笑)。屋内でもう少ししっかり振りたいときは『LAGトレーナーbySERIZAWA』を使っています(上写真)。インパクトのときのグリップ、フェイス面を確認できるのはもちろん、インパクトのタイミングが音で習得できるのがわかりやすくていいんです」。

練習場ではコースのイメージを描いて練習

普段もラウンド後も練習場によく通っているという大久保さん。どのような練習をしているのかを伺ってみると……「芯に当たる感覚が大事だなと思っていて。練習場では、『このスイングで芯に当たったな』と感じたら、その感覚が身につくまでひたすら反復練習をします。いつも行っている練習場は、ボールが自動でティーアップされる方式なので、何球打っているのかわからなくなるくらい、時間を忘れて打ち続けますね。これまでは“真っすぐきちんと飛ばす”ことを重視して、自分が納得するまで打っていましたが、最近は『あの旗をターゲットに右から攻めるなら?』など、コースでのシチュエーションをイメージして打つようにもなりました。先ほどもお伝えしましたが、ラウンドのミスはその日のうちに解決したいので、ラウンド後に打ちっぱなしに直行することも多々あります。僕の場合、“ラウンドの反省は次のラウンドに活かす”がとにかく大事だと思っていて。ラウンド→練習場→ラウンド、をなるべく続けることで感覚を磨いていって、100切り→90台とスコアアップしたんだと思います」。

OBを出してしまってもショートゲームでリカバリーできるメンタルを鍛えたい!

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ゴルフがメンタルスポーツだということをいつも痛感しているという大久保さん。「よく“ドライバーでOBしてもアプローチやパターでリカバリーすればいい”などと言いますが、僕の場合は朝イチにOBを出してしまうと、そのダメージを引きずってその後のスコアにほぼ響きますね(苦笑)。ドライバーの飛距離は練習場だと約280ヤードくらいなんですが、コースではOBが怖くて、こう見えてほとんどマン振りしない慎重派です(涙)。それから、ドライバーでめちゃくちゃいい当たりをしたのに、セカンドショットでOB→アプローチでざくざくダフってしまう、というのがいちばん嫌いな、でもよくやっちゃうパターン。“ゴルフあるある”だと思うんですけど…… ゴルフは1打だけよくてもダメ、常に集中して打たなくてはいけないので、本当にタフで難しいスポーツだなと改めて思います」。

ショートゲームの感覚が身につけば、さらなるスコアアップは可能

実は、一般ゴルファーの大多数が100切りを目指しているレベル、と言われます。大久保さんが100切りを達成できた決め手は?「スコアアップの鍵はショートゲームでしたね。ショートしたり、オーバーしたり、アプローチの感覚がつかめないとなかなか100を切るのは難しいと思います。僕の場合は“あそこにボールを落とす”という距離感はサッカーで養われていたので、落とし先のグリーンの芝が逆目なのか順目なのか、傾斜がどうなのか、といった“グリーンの読み方”がわかったら、めちゃくちゃショートゲームが上手くなりました。最近はパターが行き詰まっていて、3パットを出してしまうこともしばしばあるので、それを克服しなくてはと思っています。パッティングが決まる日は、めちゃくちゃスコアがいいので、練習しなくては……ということは頭ではわかっているんですけど、やっぱりほかのクラブを重視しちゃいますね。パターは前日ちょこっと練習するくらいなので、2023年度はパターの練習を強化して70台を目指します!」。2023年の女子プロのトーナメントも開幕! 本格的なゴルフシーズンがいよいよスタート。大久保さんほどストイックに練習はできないかもしれませんが、ベストスコア更新を目指しつつ、ゴルフを楽しみましょう♪PROFILE

大久保嘉人(オオクボヨシト)

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1982年6月9日生まれ、福岡県出身。A型。ポジションはFW。2001年セレッソ大阪でプロキャリアをスタート。スペイン、ドイツなど海外リーグでも活躍し、川崎フロンターレ在籍時の2013年~2015年には、史上初となる3年連続Jリーグ得点王に輝く。2021シーズンをもって現役を引退。J1リーグ最多得点記録保持者。日本代表としてアテネオリンピック、FIFAワールドカップ南アフリカ大会、同ブラジル大会などに出場。引退後は、テレビやラジオに活躍の場を移し、サッカーに限らず様々なジャンルで新たな挑戦を続ける。

撮影/豊田亮 ヘアメイク/花井龍平 構成/増野玲奈

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