
米国とイランが囚人を交換したことで、米国の制裁により韓国で凍結されたイラン資産が解除された=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部と企画財政部は19日、米国の制裁に沿って韓国で凍結されていたイランの資産について、「関連国の緊密な協力の下、第三国に移転された」と発表した。
また、「凍結資産問題の解決は当事国だけでなく、カタールやスイスなど第三国の役割が決定的だった。これらの国の建設的な役割に謝意を表したい」と明らかにした。
米国とイランが18日、双方の囚人を交換したことを受け、韓国の銀行に凍結されていたイランの原油輸出代金約60億ドル(約8860億円)がスイスを経由しカタールに移された。韓国政府はこのイラン資産について、「食糧、医薬品購入など人道目的で使われる」と説明した。
韓国政府は対イラン制裁により原油輸出代金の支払いができず、イランの国連分担金を肩代わりしたり医薬品を購入したりして凍結資産を活用してきた。これまで韓国とイランの関係悪化の要因となっていた凍結資産問題は解決し、両国関係は正常化する見通しだ。韓国政府は「資産の移転を機に両国関係がより発展していくことを期待する」と強調した。