新生ウルトラマンは中国で1億回再生。世界を熱狂させる日本のヒーローたち

新生ウルトラマンは中国で1億回再生。世界を熱狂させる日本のヒーローたち

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2020/09/16

1966年1月2日放送開始の『ウルトラQ』(TBS系)の後を受け、同年7月17日から放送を開始した『ウルトラマン』(同)。以降シリーズ化し、54年もの間、新生ウルトラマンは続々と誕生し続けている。しかし、そんなウルトラマンたちのなかに、オーストラリアで活躍したヒーローがいることをご存知だろうか?

そのヒーローの名は、ウルトラマングレート。グレートはオーストラリアで制作され、1990年9月25日からオリジナルビデオシリーズとして全13話がリリースされた日豪合作作品『ウルトラマンG(グレート)』の主人公だった。

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(画像は『ウルトラマンG Blu-ray BOX』バンダイビジュアルより)

そんなグレートが先日、2020年冬から全世界同時配信を予定している新作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場することが決定した。さらに、それを記念して『ウルトラマンG』の日本語字幕版が、9月4日から2週間限定で毎週1話ずつ配信されることとなり、ファンの間では大きな話題となったのだ。

今やウルトラマンシリーズは国境を超えて人気を集める存在だが、日本を飛び出して世界で愛されているヒーローはまだまだたくさんいる。そこで今回は、世界中を虜にしている日本のスーパーヒーローたちを紹介していこう。

◆ウルトラマンシリーズ:全世界同時配信で新たなファンを獲得

異国の地で活躍したウルトラマンはグレートだけではない。アメリカとの合作作品でいうと、1987年のアニメ『ウルトラマンUSA』では3人のウルトラマンが、1993年12月5日からリリースされたオリジナルビデオ作品『ウルトラマンパワード』では主人公のパワードが誕生している。さらに、2014年にはマレーシアでリブットというウルトラマンが生み出されており、意外と海外生まれのウルトラマンは多いのだ。

ウルトラマンシリーズが世界的な人気を獲得した契機が、2019年の『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』の全世界同時配信だ。日本語音声版だけでなく、英語と中国語でそれぞれ吹替版と字幕版が制作され、YouTubeなどで全13話を毎週同時に配信したのである。

この試みは好評を博し、9月8日現在、YouTubeでは日本語版の全話ver.を含めて累計で4000万回、中国ではなんと1億回もの再生数を記録している。今年9月には、『スパイダーマン』や『アイアンマン』など数多くのヒーローを輩出した米・マーベルから、ウルトラマンを題材にした漫画の発売が予定されており、世界規模でのシリーズ展開はとどまる所を知らないようだ。

◆スーパー戦隊シリーズ:アメリカや韓国では社会現象に

現在のウルトラマンシリーズと同様、あるいはそれ以上に世界中の国々で人気を集めたのが、スーパー戦隊シリーズをローカライズしたパワーレンジャーシリーズだ。

1993年夏からアメリカで放送を開始した第1作『Mighty Morphin POWER RANGERS』は、1992年から放送された『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(テレビ朝日系)のアクションシーンを流用し、ドラマパートをアメリカのキャストで撮影、差し替えるという手法で制作された。放送開始後は、子ども向け番組の最高視聴率を塗り替え、クリスマスに玩具の品切れが続出するという社会現象を巻き起こしたという。

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2017年にはパワーレンジャーシリーズ第1作のリブート映画が公開(画像は『劇場版 パワーレンジャー』TOEI COMPANY,LTD.より)

また、日本では2013年に放送された『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)の韓国での人気も凄まじく、韓国人キャストによる完全新作の続編『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』が制作されたほどだ。

◆仮面ライダーシリーズ:アメコミ映画監督もファンを公言

スーパー戦隊シリーズと同様に、仮面ライダーシリーズもアメリカでローカライズ版が制作されている。

1995年には『仮面ライダーBLACK RX』(TBS系)をベースにした『マスクド・ライダー』が、2009年には『仮面ライダー龍騎』(テレビ朝日系)がベースとなった『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』が放送された。だが、パワーレンジャーシリーズほどのヒットとはならず、シリーズ化はされなかった。

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日本語吹替版では過去の仮面ライダーシリーズに所縁のあるキャストも出演(画像は『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT BOX VOL.1』TOEI COMPANY,LTD.より)

しかしながら、海外の仮面ライダーファンは決して少なくないようで、2020年7月に英語字幕つきで仮面ライダーシリーズ作品が配信されると発表された際には、「#KamenRider」がTwitterのトレンドに入るほど話題に。またそのとき、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などを監督したジェームズ・ガンが反応し、仮面ライダーへの熱い思いをツイートしたことも注目を集めていた。

◆ゴジラシリーズ:ハリウッドでシリーズ展開中。まさに永遠のスター

厳密にヒーローと呼べるかどうかは論が分かれるところだが、ゴジラシリーズも第1作『ゴジラ』を海外向けに再編集した『怪獣王ゴジラ』が1956年に公開されて以降、海外でも広く愛されている作品だ。

1998年には初めてハリウッドで制作されたゴジラ映画『GODZILLA』が公開された。しかし、従来のゴジラ像からはかけ離れていたためか、ファンの間では評価が分かれることとなった。

2014年に公開された二度目のハリウッド産ゴジラ映画『GODZILLA ゴジラ』は、全世界で530億円もの興行収入を記録。2019年にはゴジラ以外の人気怪獣も登場した続編『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開され、2021年5月にはキングコングと戦う『ゴジラ VS コング』の公開が予定されている。

◆人造人間キカイダー:ハワイで記念日が制定されたヒーロー

これまで紹介してきた有名なシリーズ以外にも、海外進出を果たして人気を集めたヒーロー作品が存在する。日本では1972年から放送された『人造人間キカイダー』(テレビ朝日系)もそのひとつだ。

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左右非対称で赤と青に分かれたビジュアルはインパクト抜群(画像は『人造人間キカイダー Blu-ray BOX VOL.1』TOEI COMPANY,LTD.より)

『人造人間キカイダー』は、仮面ライダーシリーズを生み出した漫画家の石ノ森章太郎と映画会社の東映がタッグを組んで生み出された特撮作品。アメリカ・ハワイで1974年に『KIKAIDA』のタイトルで放送された同作は平均視聴率26%を記録し、初回放送から約30年後の2002年には、州知事によって“キカイダーの日”が制定されるほどの熱狂的な人気を獲得した。

――ウルトラマンシリーズがYouTubeなどを利用した同時配信で注目を集めたように、これからも現代ならではのアプローチ法を味方につけ、世界中で支持を集めるヒーローが現れるかもしれない。<文/佐久間翔大(A4studio)>

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