ニトリ・似鳥昭雄会長インタビュー 世界一「36期連続の増収増益」への覚悟

ニトリ・似鳥昭雄会長インタビュー 世界一「36期連続の増収増益」への覚悟

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  • 更新日:2023/01/26
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ニトリの業績について言及する似鳥昭雄会長(撮影/藤岡雅樹)

物価高に為替の激しい変動と、日本経済は激動のさなかにある。“経済予測の達人”と呼ばれるニトリホールディングス(HD)代表取締役会長の似鳥昭雄氏(78)は、日本経済の今後をどう見るか。自社の成長への道筋を含め、大いに語った。【全4回の第1回】

【比較】国内平均の約2.8倍。高い水準にあるニトリグループの労働生産性

四重苦の逆境のなか

「36期連続の増収増益に、ついに黄信号か」。他に類を見ない長期にわたり成長・拡大を続けてきたニトリHDの2022年3~11月期の連結決算は増収ながらも減益。カリスマ創業者の似鳥昭雄会長はこの状況についてこう振り返った。

* * *
現時点の減益は、為替市場の急変動、円安が大きく影響したものです。ニトリの商品は、約9割が海外で生産され、輸入しているものです。ドルで決済しているため、何も対策をしない場合、対ドルで1円の円安が約20億円の減益要因になります。

円安に加えて、海外からの輸送費の主要部分である海運コンテナ料金、更には原材料費も高騰しました。コロナ禍による混乱を加えれば、四重苦という、今までに経験したことのない逆境です。

それでもあらゆるコスト、社内の経費削減を徹底し、一部商品を値上げさせてもらうことで、第3四半期の経常利益は前年比12%減の975億円までもってくることができました。これは大健闘だと思います。

日々頑張ってくれている全社員をほめたいですね。当社の人事制度では、減益ではボーナスの額が何段階か下がる仕組みですが、今回は皆が頑張ってくれたので、目標達成時と同じ水準の賞与を支給しました。

ニトリは、2023年3月期に増収増益を達成したら、米ウォルマートを抜いて世界一の「増収増益連続記録」になります。厳しい目標ですが、直近では2022年12月の既存店の売り上げが前年比102%を超えています。この勢いを続け、通期で増収増益となるよう、最後まで諦めず、ニトリグループ一丸となって歩みを進めていきたいと思います。ネバー・ギブアップです。

わが社の歴史を振り返ると、オイルショックやリーマンショックなど、10数年周期で大きな危機に見舞われてきました。その都度、「ピンチはチャンス」を信条に、社内の仕組みを変えて難局を乗り越えることで、ニトリグループは飛躍的に成長しました。今回も徹底したコスト削減や問題点の洗い出し、組織の再編成を進めて会社を筋肉質にすれば、これから先は必ず数字が伸びます。ちょっと利益が出すぎですね、と言われるくらいになりたいですね。

(第2回に続く)

※週刊ポスト2023年2月3日号

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