マシンガンズ滝沢秀一「西堀と一緒にゴミの仕事ができたらいいな、と思っていた」25年間続けてきた理由

マシンガンズ滝沢秀一「西堀と一緒にゴミの仕事ができたらいいな、と思っていた」25年間続けてきた理由

  • 双葉社 THE CHANGE
  • 更新日:2023/09/21
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マシンガンズ滝沢秀一 撮影/貴田茂和

ここまで劇的に変化した芸人は、かつていなかったのではないだろうか。マシンガンズ・滝沢秀一の人生は、芸歴16年以上の漫才師を対象としたトーナメントで一変。以来、多忙な日々が続いている。チャンスをつかみかけて逃し、新たな道を探り、そして芸歴25年目で大ブレイクした滝沢さんの「THE CHANGE」とはーー?【第2回/全3回】

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5月20日、結成16年以上が参加資格の賞レース『THE SECOND』でマシンガンズが準優勝すると、予想外の現象が起きた。滝沢秀一さんの「顔ファン」が急増したのだ。
SNSで自撮り写真を更新するたびにバズり、「滝沢さん」というワードが連日トレンドに入った。滝沢が「#自撮りおじさん」というハッシュタグを広めると、おじさん芸人たちが次々と自撮りをアップする珍現象も起きた。
マシンガンズを25年続けてきたから起きた奇跡だといえる。長く続いた雌伏の時期、滝沢は、なぜ解散を選ばなかったのだろうか。

――『THE SECOND』準優勝をきっかけに「顔ファン」が増えましたが、滝沢さんは「流れに乗ったほうが面白い」と思っているんですよね。

「僕はやりたいことがないんですよ。己がないので、求められたことをやっているだけ。都合のいい男なんです(笑)」

――相方の西堀さんからは躊躇や恥ずかしさを感じます。

「西堀には“芸人とはこうあるべき”という信念があるんです。だけど、僕はゴミ清掃の仕事に身を捧げてからは“芸人とはこうあるべき”がなくなりました。いまは、求められたことをやっているだけで、求められなくなったらやめるだけ。
笑いの仕事も同じだと思っていて、求められなくなったら自然と引退するのかなと。『THE SECOND』の前は、フェードアウトしてもおかしくない状態だったと思います」

「僕は西堀と一緒にゴミの仕事ができたらいいなと思っていたんです」

――西堀さんとはカルチャースクールが開設していた「お笑い講座」で出会いましたが、まわりに若い人がいなかったとはいえ、その時にピンときたんですか?

「そんなことはなくて。西堀もそうだったと思うけど、消去法でした。“お茶する?”みたいな感覚でコンビを組んだんです」

――西堀さんは、先輩である有吉弘行さんや小池栄子さんといった大物に気に入られますよね。それも才能だと思います。

「犬と一緒で、場面ごとに“誰が一番偉いのか”を嗅ぎ分ける能力は高いと思います。いや、売れっ子キャバクラ嬢かな。すごいなと尊敬しますよ」

――滝沢さんがゴミの仕事で売れた時、西堀さんは「俺はいらないんじゃないか」と悩んでいたそうですが。

「本当なんですかねぇ。ポーズなんじゃないかな(笑)。僕は西堀と一緒にゴミの仕事ができたらいいなと思っていたんです。2人でやっていた時期もあるけど、西堀がやりたくないと言うから、僕ひとりでやるようになって。同じパターンになる仕事を続けることがツラかったかもしれないけど、西堀が知識を増やしていくスタンスでもよかったと思うんです」

――最近は西堀さんも「発明」という武器を手に入れて、コンビバランスもよくなったのかなと思います。

「『有吉の夏休み』(フジテレビ系)もそうだし、『オールナイトニッポンR』(ニッポン放送)もそうだし、西堀はひとりで仕事を持って来ることができる人ですから、僕から不安はありませんでした」

「すべてをぶつけあっていたら、コンビを続けることは難しいんじゃないかな」」

――波はあったと思いますが、マシンガンズは解散することなく25年続いてます。

「情熱的にやっていた時もあるけど、情熱的じゃない時期が長かったこともコンビが続いている要因のひとつなのかもしれません。それと、コンビとして上手くいってる時とそうじゃない時の波があるので、“そうじゃない時”はお互い避けるようにしてました。すべてをぶつけあっていたら、コンビを続けることは難しいんじゃないかな」

――解散しなかった理由はあるのでしょうか。

「仕事がなくたって、年に2回でも3回でも営業の仕事が入ったらラッキーじゃないですか。解散したら、そのラッキーもないわけで。マシンガンズの名前を残すことにデメリットを感じなかったんです」

――インスタントジョンソンやブラックパイナーSOSなど、太田プロダクションには解散を選ばずに続けているコンビも多いです。「芸人は続けていれば光が見える」という太田プロイズムが受け継がれているのでしょうか。

「どうなんでしょうね。ただ、有吉さんや土田(晃之)さんといった先輩方がご飯に連れて行ってくれたり、後輩たちをお世話してくれたことは間違いなくて。それがなかったら残っていなかったと思います。

『THE SECOND』で準優勝できてよかったですよ。あのままだったら先輩方も世話損ですから」

■プロフィール
滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年生まれ、東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。2012年から芸人と並行してゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』(白夜書房)『ゴミ清掃員の日常』(講談社)など、ゴミ収集中の体験を記した書籍を多数出版。ゴミホラー小説『かごめかごめ』(双葉社)2023年『THE SECOND~漫才トーナメント』(フジ系)ではマシンガンズが準優勝に輝く。

THE CHANGE編集部

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