
今後ダイヤモンドの需要が高まる!?
近年、価格高騰や消費税増税の影響により、宝石や貴金属に対する支出の割合が減少傾向にあります。しかし、コロナ禍やロシアの経済制裁などの影響により、需要と供給のバランスが変化して、ダイヤモンドの需要が高まりつつあります。これは、世界で産出されるダイヤモンドの約30%が、ロシア産であるためです。そのため、今後のダイヤモンド不足や価格高騰が懸念されています。このことより、ダイヤモンドの買い取り価格は今後、高騰するのではないかと予想されています。
世界四大宝石は依然として価値が高い
ダイヤモンド・エメラルド・ルビー・サファイアの4種の宝石は「世界四大宝石」と呼ばれ、希少性や価値の高さから、高値で取り引きされることが多いとされています。買い取り価格は、産地や大きさ、石の質によって大きく異なります。また、鑑定書や鑑別書の有無も、査定額に影響するため、決められた相場はありません。数万~数百万円で買い取りしてもらえることが多いようですが、ものによっては、数千円の値しかつかないケースもあります。
宝石を高く売るには希少性の高さが決め手
希少性の高い宝石は、高く買い取ってもらえる傾向にあります。例えば、「世界三大希少石」と呼ばれる、パライバトルマリン・アレキサンドライト・パパラチアサファイアも、価値が高いとされています。そのため、これらの宝石も、高価買い取りの対象となるでしょう。
今まで高値で落札された宝石の数々
最後に、世界のオークションなどで、高値で落札された宝石を3種ご紹介します。一つ目は、2017年にサザビーズオークションで落札された、59.6カラットの「ファンシー・ヴィヴィッド・ピンクダイヤモンド」です。5億5300万香港ドル(当時の為替レートで約79億円)で落札されて、「CTFピンク・スター」と名付けられました。二つ目は、2016年にスイスのジュネーブで競売にかけられた「ブルーダイヤモンド」です。14.62カラットの「オッペンハイマー・ブルー」と名付けられたこの宝石は、5683万7000スイスフラン(当時の為替レートで約63億4000万円)で落札されました。三つ目は、サザビーズオークションに出品された、88.22カラットの「オーバルダイヤモンド」です。こちらは、1億800万香港ドル(当時の為替レートで約15億3000万円)で落札されました。宝石は、希少性や品質などによって、これほどの高値で取り引きされることもあるのです。
宝石を売るなら複数の業者で見積もりをとろう
宝石は、市場の変化や経済状況によって、大きく相場が異なります。さらに、宝石の種類や産地、大きさでも買い取り価格が変動するため、一概にいくらで売れるのかを予想できません。もしも、宝石の売却を検討しているのであれば、複数の業者に見積もりを依頼して、しっかり比較してみましょう。
出典
日本経済新聞「価格差23倍も 宝石の買い取り価格はこんなに違う」2015年6月26日執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部