昼まで読書して18時に退社。ベースフード代表・橋本舜の仕事術

昼まで読書して18時に退社。ベースフード代表・橋本舜の仕事術

  • ライフハッカー[日本版]
  • 更新日:2021/11/25

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに仕事術を学ぶ「HOW I WORK」シリーズ。

今回お話を伺ったのは、1食で1日に必要な栄養素の1/3がとれる完全栄養のパスタやパンが人気の「BASE FOOD®️」シリーズを開発・販売する、ベースフード株式会社CEO/代表取締役の橋本舜さんです。

橋本舜さんの仕事歴:

2012年、株式会社DeNAに新卒入社。ソーシャルゲームや駐車場シェアリングサービスなどの新規事業を担当。

2016年に独立し、ベースフードを創業。「主食をイノベーションして健康をあたりまえに」をミッションに掲げ、完全栄養の主食 『BASE PASTA®️』を開発し、現在は 『BASE BREAD®️』なども販売。その取り組みが認められ、2020年に「EY Innovative Startup 2020」を受賞。

「食や栄養を通して世界に貢献したい」と新卒で入社したDeNAからフードテックベンチャーの創業者へと転身されました。

パフォーマンスや集中力を上げるために、「夜は働かないし、残業もしない」と話す橋本さんの仕事術とは?

目次

1.自宅のキッチンで試作を始める

2.ミーティングは夕方に集約する

3.心身の健康を保つために、いかにバリバリ仕事をしないか

4.1時間あたりの生産性を大事にする

5.睡眠の質を上げて仕事のパフォーマンスを高める

6.毎朝、幅広いジャンルの本を読む理由

7.「意味のある仕事とは?」を考える

自宅のキッチンで試作を始める

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―ベースフードを創業した経緯を教えてください。

前職時代、昼食はコンビニのごはんやファストフード、夜は会食や飲み会で、健康管理が疎かになっている人をたくさん見てきました。

僕自身も前職では忙しくて、自炊する気が起きなかったり、夜遅くにご飯を食べたり、栄養のことを考えている暇なんてなかった。どんなに素晴らしい人でも、健康を壊していては仕事にならない。

大事なのは健康だと考えた僕は、誰でも簡単に健康的な食生活を実現できないかと、自宅のキッチンで「BASE FOOD®️」の試作を始めたんです。

―食や栄養について、どのように知識を得られたのですか?

まず、栄養士の友人に「何をもって栄養バランスが良いとされるのか」や栄養の計算方法などを教えてもらいました。

でも、 市販の栄養計算ソフトは数十万円と高額なので、Excelで自作して栄養バランスを算出できるようにしたんです。

あとは、栄養学の専門書などを十冊以上読みました。

そうして栄養に関する知識を身につけ、完全栄養の主食を作ろうとひとりで100回以上も試作を繰り返しました。最初はひどかったですよ。茹でると鍋の中で麺が溶けてなくなったこともあって…。

そうして最初に完成したのが、『BASE PASTA®️』です。

ミーティングは夕方に集約する

―仕事内容を教えてください。

僕ひとりで始めたベースフードは、現在、社員が28名に増えました。

とはいえ、事業展開を考えると人数が少ないので、来年は今の2倍に社員を増やしたいと思っています。

そのため、今は採用に力を入れたり、これから入社する人が現社員とうまくコミュニケーションを図れるようにサポートをしたり、といったことに注力しています。

―1日の仕事の流れを教えてください。

日によって変わるのですが、平均すると、7時起床、8時から散歩をして、朝食を食べます。9時から9時半はオンライン英会話をして、その後、12時くらいまで読書の時間です。

読む本は、哲学書や物理書など仕事とは直接関係のない本が多く、難しい内容をあえて選んでいます。

出社は12時10分頃。オフィスから10分くらいの場所に住んでいるので毎日歩いて向かいます。

オフィスに着いたら、ほぼ毎日、社員の昼食を作っています。

今日のメニューは、クリームスープとオムレツとベースブレッドでした。野菜の定期便などを取っているので、その日にある材料でワンプレートランチを作ります。

その後、13時頃から作業を始めて、16〜18時にミーティング。だいたい、30分程度のミーティングを4本入れています。 日によって、午前中にミーティングが入ることもありますが、だいたいはこのような流れです。

会社を出るのは18時頃で、家に帰って夕飯を食べ、夜も散歩をしています。

心身の健康を保つために、いかにバリバリ仕事をしないか

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―仕事のパフォーマンスや集中力を上げるために心がけていることはありますか?

心身の健康が基本だと思っています。それが、仕事のパフォーマンスにもつながってきます。

そのために、いかにバリバリと仕事をしないか、仕事を入れすぎないか。

タスクを減らし、ミーティングもあまり入れないようにしています。

だから僕は驚くほど働いていないんです。 夜は残業しないし、休日は休む。これは社員にも言っています。休みの日に好きなことをして、それを仕事に生かしてほしいんです。

アイデアが出ないときは、外を歩きます。 人間は「何か考えなきゃ!」と思ってパソコンに向かっているとき、あまり頭は働いていないんですよね。

むしろ、歩いているときや、違うことをしているときにフッとアイデアが出てくる。よく、散歩中やシャワーを浴びているとアイデアが降りてくるって言いますよね。

眠くなるとパフォーマンスが落ちるので、オフィスには昼寝部屋を作りました。

眠くなったら20分ほど昼寝します。Apple Musicで自然音をかけながら寝るんです。たとえ寝付けなくても、目を瞑って横になっているだけでも効果がありますよ。

―仕事のパフォーマンスと食事については、どうでしょうか?

起きたばかりの体は軽い飢餓状態にあるので、朝食は食べたほうがいいんですよ。

逆に朝食を抜いて、昼食で急にラーメンなどの炭水化物を食べると血糖値が爆上がりして、午後に眠くなって仕事のパフォーマンスが下がる原因に。

朝食は玄米や全粒粉など、茶色い炭水化物を摂りましょう。「BASE BREAD®️」は全粒粉でできているので朝食におすすめです。

1時間あたりの生産性を大事にする

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―タスクやスケジュール管理など、タイムマネジメント術を教えてください。

そもそも、タスクを多くしないことを意識しています。

たとえば10個のタスクがあったとしたら、その中で優先度の低い5個をカットします。そうすることで本当にやるべきことがはっきりする。

今日やるべきことだけをやって、あとはやらない。 生活に余白ができ、余裕が持てるようになります。

―橋本さんにとって、働きやすさ・理想の働き方とは?

1時間あたりの生産性を大事にしています。

短い時間で成果を出して、お給料をたくさんもらえたらいいですよね。そのために、労働時間を制限する。つまり、残業をしないってことです。

仕事のために、プライベートを犠牲にするのもよくありません。

ベースフードには「自分と仲間の心身の健康の追求」というバリューがあって、それが評価水準になっています。具体的には、「仲間を傷つける言い方をしない」とか、「寝ずに働いたら評価しない」とか。

社員のバーンアウトをなくしたいんですよね。これは、創業後から離職者がほぼいないことにもつながっています。

心身の健康を大事にしたいので、満員電車もなるべく乗らないようにする。働く場所もリモートワークでも、出社しても、カフェでもどこでもいい。もしカフェで仕事をするなら、その代金も補助しています。

睡眠の質を上げて仕事のパフォーマンスを高める

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―仕事をうまく進行するための仕事道具やアプリなどはありますか?

睡眠は仕事のパフォーマンスを上げるために大切なので、「Fitbit」で計測しています。

毎日7時間半は眠ります。寝ないで仕事をすることはしません。

―睡眠で困っている方に向けて、何かアドバイスをいただけますか?

よく眠るためには、起きる時間を一定にすることが大切です。そして、起きたら日光を浴びて散歩をしましょう。

よく、睡眠の質が大事だと言われますが、そもそも時間が重要。アメリカの睡眠学会は7時間、日本では6〜8時間寝るといいと言われます。 睡眠時間がきちんと確保できているときは、睡眠の質も高いんです。

僕が夜、仕事をしないのもよく眠るためなんです。仕事をすると、どうしても眠るモードにならない。それと同じで、家で観るドラマもシリアスなものより、何も考えずに笑って楽しめるようなものを観ます。

寝る前に、ハイにならないようにするんです。だから、iPhoneにはSNSのアプリを入れていません。入れているとずっと見てしまうので。 iPhoneで使っているのは、Apple Music、slack、メールくらいですね。

―仕事で使っているツールはありますか?

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活動量を上げるために、立ってミーティングに参加しています。

無印良品の箱を縦に2つ積み上げて、その上にMacBookを置くんです。立って仕事をすると頭が回るんですよ。自作のスタンディングデスクです(笑)。

活動量については、長時間座りっぱなしというのが一番良くない。たとえば、4時間経ったら30分は立って仕事をして、また4時間座るというように、間に立つ時間を入れると同じ8時間でも非活動時間が半分になります。

ちなみに僕は、ベースフードを食べながら、活動量を上げるように意識し始めてから体重が5キロ落ちました。

毎朝、幅広いジャンルの本を読む理由

―仕事において役に立った本はありますか?

僕は哲学書や物理の本などを幅広く読むようにしていて、最近読んだのは、『万物理論』『フェルマーの最終定理』『おいしさとはどういうことか』。

あと『Nature』などの科学雑誌も読みます。

なぜ幅広いジャンルの本を読むのか。それは、仕事と全く関係ない本を読むことで思考やアイデアの幅が広がり、知的能力をあげてくれるからです。

最先端の量子力学の本や、ノーベル賞クラスの発見にまつわる話を読んだ後に会社のミーティングに出ると、課題が小さく見えてきます。

そうした本の厳密性や複雑性に比べたら、会社の議論は簡単なんです。

「意味のある仕事とは?」を考える

―これまでもらったアドバイスの中で、特に印象深いものはありますか?

前職の先輩が「みんな忙しそうに働いているけど、意味のある仕事をしている人は少ないんじゃないか」と言ったことが今でも印象に残っています。

農家とか、電気、水道は必要だし、社会的に意味がありますよね。そうした仕事に比べると、「ゲームやSNSを意味のある仕事にするのは大変だ」って、その先輩が言ったんです。

逆に言うと、社会にとって意味のある仕事をするのは、そもそも難しいことかもしれない。 でもそこから、意味のある仕事にする道筋を今後見つけられるかもしれない。

ということを考えるほど、その先輩が言った言葉が今でも重くのしかかっているというか、刺さっているんですよね。

―今後のキャリアの展望はありますか?

僕にとって、ベースフードのチームが財産です。 やりたいことはいっぱいあるのですが、僕なりに「こうすれば世の中が良くなるんじゃないか」ということをチームでやっていきたいです。

日本は停滞感があって希望がないとも言われますが、世の中がより良くなっていくことをやっていけたら思っています。

>>BASE FOOD®️の商品ラインナップはこちらのリンクからご確認ください

Source:BASE FOOD®️

岡本英子

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