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五輪観戦児童に「できるだけスポンサー社のもの」 教委は「熱中症予防のほうが大事」

五輪観戦児童に「できるだけスポンサー社のもの」 教委は「熱中症予防のほうが大事」

  • しらべぇ
  • 更新日:2021/07/20
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茨城県鹿嶋市内の小中学生あわせて約3,600人が、市内のカシマスタジアムで今月22日、25日、27日の3日間オリンピックのサッカー競技を観戦することになっている。

そこに持ち込む飲料を「できるだけ大会スポンサー社製のもの」と指示を出していたのは、教育委員会ではなく、組織委員会の担当者だったことが取材でわかった。

■組織委員会から指示か

鹿嶋市教育委員会によると、市内の小中学校16校が参加した今月9日の説明会には、各学校の教諭2~3人と教委から3人、組織委員会の担当者1人が出席した。

この場で組織委員会担当者から、「できるだけ大会公式スポンサー社製のペットボトルを持ち込むように」との指示が出されていたという。また、「スポンサー社製のものはそのまま持ち込めるが、他社製品の場合はラベルをはがすように」との指導もあったとのことだ。

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■一部小学校が独自に

しかし、教委は飲料メーカで扱いを変えると混乱をまねきかねないと判断。12日に開催された教頭会で、「すべてのペットボトルのラベルをはがすように」などと書かれたマニュアルを配布した。

このマニュアルは15日に各家庭に配布されたが、一部の小学校では独自文書を作製。そこに9日の説明会での「できるだけスポンサー社製の飲料をお願いします」と記載されていた。

■教委にクレーム殺到し業務に支障…

その文書がSNS上に掲載され、教委には19日に計24件のクレームが寄せられた。

電話で30分近く意見を言い続ける人も多く、準備に追われる中で担当者の業務に支障をきたしたという。つい先日も、観戦プログラムに対する反対意見が寄せられたばかりだった。

■飲料の量変更も拒否

これ以外にも組織委員会の迷走は続いている。組織委員会は会場へのペットボトルの持ち込みを1人1本、750ミリリットル以下に限定。

これに対して、教委は県を通じて「熱中症対策のため会場に持ち込める飲みものを1人2本までに増やしてほしい」また、「足りなくなったときのために、引率の教諭などは350ミリリットルを3本まで追加で持ち込めるようにしてほしい」と6月に要望。

しかし、組織委員会は「テロ対策などの観点からも飲みものの量を変えることはできない」と拒否したという。

■教委は「熱中症予防のほうが大事」

鹿嶋市は参加者全員の熱中症対策として、首などを冷やすことができる保冷剤を独自で用意。また、引率教諭が追加で持ち込むものは、県の水道局から提供を受けたという。

教委の担当者は「熱中症で倒れる児童生徒がでないように、『当初の要望通り1人2本まで持ち込むことが可能』と保護者に通知済み。当日会場でトラブルになる可能性もあるが、熱中症防止のほうが大事だ」と覚悟を決めている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち

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