飼育放棄されたカエルが突然届いた...受け取った動物園の園長が憤り「最後の責任として自分で届けて」

飼育放棄されたカエルが突然届いた...受け取った動物園の園長が憤り「最後の責任として自分で届けて」

  • 女性自身
  • 更新日:2023/01/25
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【閲覧注意】実在するショップ名で届けられた生きたウランウェルツノカエル

実在する店名を騙って飼育できなくなったカエルを送りつけられたとして、注意喚起を促す“あるツイート”が注目を集めている。

《ゆうパックが届いた。差出人は九州の実在ショップ。品名はツノガエル。カエルが送られて来る心当たりがないので、先方に問い合わせ。「全く知らない」との返事。箱を開けるとクランウェルツノガエルが出てきた。何者かが勝手にショップ名を騙り、生きたカエルを送りつけて来たと判明》

1月23日、こうツイートしたのは爬虫類・両生類の総合サプライヤー『レップジャパン』の代表で日本最大の爬虫類・両生類の動物園『iZoo(イズー)』(静岡県賀茂郡)の園長・白輪剛史さん。

届いた際にプラスチックのパックに入った状態のカエルと送り状の写真も添えており、1月22日に福岡県福岡市早良区から発送されたことが確認できる。

白輪さんは続くツイートで、「事前に相談してほしかった」と訴えている。

《箱の中には無記名の手紙。要約すると「飼い主が病気になったので世話をお願いします。」との内容。丁寧な手紙の書き振りと、いきなり実在のショップ名を騙り、小包を送りつけるギャップに唖然。相談して頂いたら普通に引き取るのに。。こういうのは本当にやめて欲しい》

白輪さんの冒頭のツイートは、現在までに250万回のインプレッションを獲得し、4700件以上リツイートされている(25日15時現在)。杜撰なペットの扱いに、Twitterでは《悪質だな、カエルが可哀想だ》《酷過ぎる》といった声が相次いでいる。

なお、郵便局の公式サイトでは、《魚介類、は虫類、昆虫類や小鳥などの小動物(哺乳類を除く)については、次の条件を満たしていれば、ゆうパックで送ることができます》と明記されている。ただ、《健康体であると認められるもの》《輸送中にえさ、水の補給等特別の手当てを要しないもの》など、いくつの条件をクリアする必要がある。

■カエルの健康状態は問題なし、念のため『iZooの病院』で検査を予定

本誌は1月25日、カエルを受け取った白輪さんに取材(以下、カッコ内は白輪さん)。届いたのは1月23日の18時以降で、「閉園した後に届いていて、飼育さんが見つけました」という。

『一般社団法人日本爬虫類両生類協会』の理事長でもある白輪さん。そのため送り状に記載されていた店は知っていたといい、荷物を開封する前に「これ何?」と電話で問い合わせるも「全然わからない」との返事が。当時、白輪さんは別の場所にいたため、飼育員に開けてもらったところカエルが出てきたというのだ。

「カエルが出てきたところで、もう一度九州の店の人と話しました。ですが『相談も聞いたこともないし、全然知らない』と、心当たりがないとのことでした」

郵送されたカエルは、南米のブラジルやパラグアイなどに分布するクランウェルツノガエル。白輪さんの元に届いた際の健康状態については、「問題ありませんでした。ですが念のため、明日こちらで運営している『iZooの病院』で検査をするつもりです」とのこと。

いっぽうで、今回のような出来事は初めてではなく、以前にはカメが送られてきたこともあったという。

「『iZoo』では飼えなくなった爬虫類や両生類を、積極的に引き取る取り組みを行っています。『捨てられるくらいなら引き取りますよ』という感じで。皆さん、引き取ってくれるという認識はされているようですが、そのなかで『飼い主の責任』という部分をすごく考えていただいているんです。別に園に入園していただかなくて結構ですが、とにかく園までペットを連れてきてもらって最後の責任を取ってくださいね、というのを我々の意思でやっています。

なかには、連れてくるのが嫌な人や物理的に遠くて来れないといった人もいて、たまに郵送の相談はあります。ですが、今回は全くそういう相談もなく、いきなり送り付けられたという事案で、なおかつ差出人も実在する店の名前を利用していた。それはやはり普通ではないので、注意喚起をする意味も含めてツイートしました」

■「最後の責任として生き物を飼ってもらえるところに自分で届けて欲しい」

今回、送付されたカエルについて、警察に「拾得物」にあたるかどうか確認したという白輪さん。送り主が自分のペットを捨てた行為と違わないが、警察では「拾得には該当しない」とのことだったという。カエルは今後、『iZoo』の姉妹館であるカエル専門施設『KawaZoo』で飼育されるという。

白輪さんは最後に、無断で送り付けてきた人に向けてこう訴える。

「同封されていた手紙に体調不良と書いてあったので、事情は色々とあるとは思うんです。けれど、いったん飼ったら捨ててしまうのは絶対ダメだから、それは避けてもらいたいんだけども、最後の責任として生き物を飼ってもらえるところに自分で届けて欲しいなと思います。

私のところじゃなくても、どこか近隣で飼ってもらえる人がいればそこに届けてもらえば良いですし。もし、私のところでしたら、絶対に連絡いただいて連れてきていただければ、私の方では理由の如何を問わず引き取りますから。とにかく、連絡をもらえば何でもないことだったのに、いきなり送られて、全然事情を知らない店も巻き込んでというのは良くないですよね」

やむを得ず飼えなくなったとしても、まずは専門機関などに相談をするべきだろう。

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