「あのキス」でも狂気 三浦翔平あるところにトンチキあり?

「あのキス」でも狂気 三浦翔平あるところにトンチキあり?

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  • 更新日:2021/06/11
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カトリーヌあやこ・漫画家&TVウォッチャー

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「あのときキスしておけば」(テレビ朝日系 金曜23:15~)をウォッチした。

【「あのときキスしておけば」のイラストはこちら】

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スーパーで働くポンコツ青年・桃地のぞむ(松坂桃李)は、大好きな漫画家・蟹釜ジョーこと唯月巴(=ゆいづきともえ、麻生久美子)と偶然出会い、いつしかキス寸前の関係に。

二人で出かけた沖縄旅行。しかし搭乗した飛行機が事故に遭い、巴は帰らぬ人に……。と、思いきや、桃地の前に巴の魂が乗り移ったという見知らぬおじさん・田中マサオ(井浦新)が現れた。

「僕の大好きな彼女は今、中年のおじさんの中にいます」というお話。

大好きな彼女(もしくは奥さん)がおじさんになる話、意外と定番だ。

クドカン(宮藤官九郎)脚本の「ぼくの魔法使い」は、奥さん(篠原涼子)とおじさん(古田新太)が正面衝突して入れ替わる。「パパがも一度恋をした」は亡くなった奥さん(本上まなみ)がおじさん(塚地武雅)になって戻ってくる物語だった。

美女がおじさんになるだけで、だいたいつかみはOKなのだ。でも今回はぽっちゃりな(古田)新太ではなく、シュッとした(井浦)新なので、絵づらがグッと「おっさんずラブ」になるあんばい。

脚本は大石静。ゆえにおじさんとイケメンがキャッキャする一方で、おばさんの扱いが非常に細やかだ、というか生々しい。

特に桃地の同僚の主婦・郷田さん(猫背椿)。

「忘れられないエッチさえすれば女は戻ってくるから。大人の女は気持ちだけじゃダメ! やらなきゃ!」などと、絶妙に下世話でことごとくズレた助言が、まさに「THEおばさん」なんである。

そして桃地の恋のライバルは、巴の元夫で編集者の高見沢(三浦翔平)。もうね、テレビ朝日の三浦翔平の使い方が完全に飛び道具。トンチキドラマの帝王・鈴木おさむ作品「M 愛すべき人がいて」のマサ役で、「俺の作った虹を渡れー!」などと絶叫して以来、トンチキ度への信頼が増すばかり?

おじさんの中身が元妻だと確信した高見沢は、「〆切で原稿を出したあと、必ずやりたくなる巴だよな? 耳の裏なめるとキャッと声出す巴だよな?」と狂気の質問攻め。

ついには巴をめぐって桃地とフラダンス対決。翔平あるところにトンチキあり。しかも今回の三浦翔平の見た目がどうもWWEのプロレスラー・中邑真輔に見えてしょうがない。もしやおじさん(翔平)の体の中に、おじさん(中邑)入ってる?

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など

※週刊朝日  2021年6月18日号

カトリーヌあやこ

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