英国人が見た日本代表対セルビア戦。「日本のイニエスタは...」「ピクシーは嬉しそうじゃないですね!」

英国人が見た日本代表対セルビア戦。「日本のイニエスタは...」「ピクシーは嬉しそうじゃないですね!」

  • フットボールチャンネル
  • 更新日:2021/06/11
No image

【写真:日本サッカー協会】

セルビア戦は「本物の試合」

日本代表は11日、キリンチャレンジカップでセルビア代表と対戦し、1-0で勝利した。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)
————————————————

――本日もよろしくお願いします! 今日はセルビア代表戦ですが、日本代表は今いるベストメンバーと捉えていいでしょうか?

「今日の試合は楽しみですね。公式戦ではないけど、この2週間の中で最も『本物の試合』だと思います」

「メンバーを見ると『ストライカー』という選手が一人もいないね。一応、古橋亨梧はセンターフォワードだと思いますが、4-2-4のようになる気がします。伊東純也は右にいると思いますが、南野拓実、鎌田大地、古橋の3人は頻繁にポジションを入れ替えるでしょう」

――今回の日本代表の5試合の中で、セルビアは一番力のある相手になりますね。

「間違いないです。前線の4人は決定力のある選手だけど、それほど多くチャンスを作れるとは思えないので、必ず決めきらなければいけないね」

「ピクシー(ドラガン・ストイコビッチ監督)は試合前のインタビューなどでは凄く柔らかい印象でしたが、絶対にこの試合に勝ちたいはず。日本代表にサービスするつもりはないと思う」

――ピクシーもチャンスがあればピッチサイドからゴールを狙ってきそうです。セルビアは大柄な選手が多いですね。

「日本人は常に身体のサイズを気にするけど、長所も短所もあるのであまり関係ないと思う。長友佑都も身長はないけど、心が強いし、やる気に満ち溢れているので、空中戦では簡単に負けていないね」

「日本のイニエスタは…」

――静かな立ち上がりになりました。両チームともにシュートチャンスはありません。

「始まる前にいった通り、『本物の試合』ですね。両チームともに相手にチャンスを与えないようにスタートしました。ワールドカップの最終予選ではこういう試合になることもある。こういう試合の方が、10-0で勝つより価値があると思う」

――今日はヴィッセル神戸が本拠地とするノエビアスタジアムで試合が行われています。アンドレス・イニエスタも試合を見にきているようですね。

「試合前にもインタビューされていたけど、彼は1日だけ日本代表にレンタルされれば面白いのにね(笑)」

――日本代表の1トップにはチームメイトの古橋もいますし(笑)。

「日本のイニエスタは柴崎岳かな?」

――と言っていたら、中盤でボールを奪われてピンチを招きました。

「ボールがピッチの真ん中にある状況が続いているけど、守備陣は集中を切らさないようにプレーしないと。1つのミスがすぐに失点に直結するから」

「失うものはない。結果よりも大事なのは…」

――前半は0-0で終わりました。両チームともにチャンスがあまりなかったですね。

「セルビアはあまり自由を与えない守備をしていたので、日本代表の攻撃陣はあまりインパクトを残せなかった。両チームとも、カウンターを防ぐことを意識していて、あまりリスクを負って攻めていなかったね」

「親善試合だから失うものはない。結果よりも大事なのは課題を改善することです。先ほど話したように、大きな大会になれば必ずこのような試合がおとずれます。もっとアグレッシブにいってほしいし、相手が想像もできないような突破も試してほしい」

――さて、後半が始まります。日本代表はオナイウ阿道と川辺駿がピッチに入ります。

「(下がる)橋本拳人と古橋とは違う武器を持っている」

――そして、日本代表が48分に先制。CKをニアで谷口彰悟が逸らし、伊東純也がファーで流し込みました。

「セルビアは寝てしまったね。伊東の表情も驚いているようでした」

「浅野拓磨は相変わらず…」

――その後も敵陣に押し込む時間が増えたように見えます。前半との変化はありますか?

「川辺は橋本より攻撃的ですね。だからこそ横パスではなく、縦パスが増えてきました。オナイウも古橋とは違うタイプなので、ワイドから背後を狙う攻撃で、そこからペナルティエリアに突破する形が見られます」

――オナイウがゴールネットを揺らしましたが、惜しくもオフサイドの判定です。

「誰がオフサイドか分からないですね。リプレイの角度では何もわからなかった!」

――先制点を許したセルビアはファウルが増えてきましたね。

「ピクシーは嬉しそうじゃないですね! 選手もフラストレーションが結構ありそう」

――伊東に対するタックルが危険でしたね。しかも伊東のファウルになりました。

「これはおかしい(笑)。セルビアは1人少なくなる可能性はゼロじゃないと思います」

――このまま逃げ切りたいですが、オナイウと浅野拓磨はゴールを狙っていますね!

「積極的にゴールを狙う。でも、浅野は相変わらず考える時間があると決めきれない」

――GKと1対1の場面を迎えましたが、ゴールは決められませんでした。

「1点とれれば落ち着くかもしれない。その1点はいつくるかな? キルギス戦で決めてほしいですね」

「彼はいつも正しい位置にいる」

――試合は1-0で日本代表が勝利しました。

「前半は硬すぎたけど、後半はうまく改善できたね。森保一監督の交代はうまくいきました」

――オナイウは日本代表デビューとなりました。1トップでのプレーはどうでしたか?

「良かったと思う。動きもいいし、身体を使うプレーもできていて、いいオプションになると思います」

――ほかに印象的だった選手はいましたか?

「鎌田はよかったですね。彼はいつも正しい位置にいる。川辺も印象に残りました。足下もうまいし、パスセンスが非常にあって、常に前にパスを出そうとしている。今日みたいなゲームではあのようなMFは重要です」

「今日もレギュラーメンバーが何人かいなかったけど、それ以外の選手もアピールできましたね」

――そうですね。キルギス戦も期待しましょう。

「キルギスも大変なことがいろいろあるけどね。無事行われますように」

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

【了】

編集部

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加