藤川里絵さんが解説 投資を始める前に知っておきたいメリット・デメリット

藤川里絵さんが解説 投資を始める前に知っておきたいメリット・デメリット

  • マネーポストWEB
  • 更新日:2022/06/30
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投資を始めようと思う人が知っておいてほしいこと(写真:イメージマート)

投資でお金を増やしたい!と考える人は少なくないだろうが、これから投資を始めようと考える人にとっては、不安なことも多いはず。投資初心者はどんな点に注意すればよいのだろうか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第1回は、投資をする理由と、そのメリット・デメリットについて。

「さあ、投資を始めよう!」第1回まとめ。投資を始める前に知っておきたいこと

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ここ最近、投資の必要性について、目にする機会が増えました。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2021年総世帯)」によると、株式を保有している人の割合は32.7%、投資信託を保有している人の割合は25.9%。ざっくり3割の人はなんらかの投資商品を保有しています。また今後、株や投資信託などのリスク商品を保有したい人の割合は、2019年19.8%、2020年34.9%と急増しており、おそらく今後も増加すると予想されます。

投資をする人が増えた4つの理由

そもそもなぜ投資をするのでしょうか? 投資はかならず利益が得られるわけではありません。逆にお金が減ってしまうリスクもあります。それでも年々投資をする人が増えている背景には、4つの理由が考えられます。

【1】公的年金が足りないかもしれない不安
少子高齢化で、年金を納付する人は減り、受給する人は増えます。将来自分が受け取る金額では、老後の生活が補えないのではないかという不安です。

【2】社会情勢の不安
新型コロナ感染や、ウクライナ紛争など、次々と予想外の出来事が起こりました。収入が不安定になり、自分の生活は自分で守るしかないと覚悟した人も多かったのではないでしょうか?

【3】インフレに対する不安
じわりじわりと上昇する物価に、生活が脅かされています。価値が下がっていく通貨から、価値が上がるものへ資産を移そうと考えるのは当然とも言えます。

【4】投資インフラの整備
ネットで簡単に証券口座が開設でき、少額からでも投資ができるようになりました。また、YouTubeなど、SNSを通じて気軽に投資情報が入ってくるのも、投資を身近に感じ、興味を持つきっかけとなっています。

これらの理由が、ピンとこない人は、無理に投資をする必要はありません。一方で、まさに当てはまると感じた人は、投資デビューを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

それでは、投資を始めるにあたって、あらためて投資のメリット、デメリットを確認しておきましょう。

投資の3つのメリット

【1】お金が働いてくれる
投資は、自分が働くのではなく、お金に働いてもらいますので、万が一、自分が働けない状況になったとしても共倒れになることはありません。

【2】投資先を自由に選べる
仕事はある程度自分の能力や年齢などで選択肢が限られますが、投資は、人的制限はほとんどありません。世界中の株や債券、不動産を自由に売買することができます。

【3】経済が「自分ごと」になる
世界経済の状態によって、株価が上下したり、為替が動きますので、投資を始めると、たちまち経済に関心を持つようになります。つまらなく感じていた経済ニュースも、毎日の楽しみになるでしょう。

投資の3つのデメリット

【1】お金が減ることがある
これがもっとも大きな投資のデメリットです。しかし、お金が減るリスクがあるからこそ、増える可能性もあるということです。貯金だけでリスクを取らないままだと、老後の資産が足りない、という大きなリスクを取ることになります。

【2】手間がかかる
証券口座を開いて、入金するといった手間は避けられません。ただし、投資の種類や方法によっては、最初にしくみを作っておけば、ほったからしでもよい投資方法もあります。

【3】ドキドキ、ハラハラする
自分のお金が増えたり減ったり、見るたびにドキドキ、ハラハラするかもしれません。増えているときはうれしいですが、下げているときは気分が落ち込み、仕事どころではなくなる人もいます。それは、本人のリスク許容度を超えて投資をしているから。多少の上げ下げでは気にならない程度の金額で投資をすれば避けられることです。

こうして比べるとデメリットよりメリットのほうが圧倒的に大きいと思いませんか?

まずは「生活資金の半年分」を貯める

投資の基本は、「安いときに買って、高くなったときに売る」ですから、株も投資信託も、もっとも安くなったときに始めるのがベストタイミングだと言えます。しかし、どこがいちばん安いときなのかは、プロの投資家ですら判断するのはむずかしいもの。絶好のタイミングを待ち続けて、結局投資のチャンスを逃してしまったり、投資できる期間が短くなってしまったりしては意味がありません。

また、しっかり勉強してから始めたいという真面目な人もいるでしょう。もちろん知識を身につけるのは大事ですが、ある程度の基礎知識を身につければ、あとは実践しつつ学んだほうが、断然理解が深まります。

ただし現状、まったく生活資金に余裕がない場合は、ある程度の生活防衛費が貯まるまで、投資のスタートは待つことをおすすめします。生活防衛費というのは、何か緊急事態があった場合に対応するためのお金です。失業した、病気になったなど、収入が途絶えたとしても、半年くらいは生活できるお金を貯金してから、投資をスタートします。逆に言うとすでに生活防衛費がある人は、投資を始める準備は整っているということです。

【まとめ】
・投資はたいていの人に必要である
・メリット・デメリットを理解する
・生活防衛費を用意できたらスタート

(第2回につづく)

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわりえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」(https://lounge.dmm.com/detail/3843/)を主宰。本稿の関連動画「投資を始める前に確認する3つのこと」がYouTubeにて公開中(https://youtu.be/I86eVPuByIc)。

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