つい誰かと自分を比べて嫉妬してしまう...。比較癖をやめる方法【有川真由美さんに聞く】

つい誰かと自分を比べて嫉妬してしまう...。比較癖をやめる方法【有川真由美さんに聞く】

  • OTONA SALONE[オトナサローネ]
  • 更新日:2022/06/24
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誰かと自分を比べて「いいよね、あの人は」と羨み、嫉妬してしまう。そうやって誰かと比べてばかりいると、劣等感や優越感などの感情に振り回されて、自分は本当はどうしたいのかがわからなくなってしまう…。そんな「比較癖」に悩む方は多いのではないでしょうか。
大人の素直さに着目した書籍『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』の著者・有川真由美さんは「日常で安易に勝ち負けを求めることは、手放したほうがいい」と語ります。

今回は、そんな「比較癖」をやめるコツを語っていただきました。

PROFILE
有川真由美(ありかわ・まゆみ)
鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。 化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。韓国、中国、台湾でも翻訳される。旅をするように国内外で転々と住らし、旅エッセイも手掛ける。著書に『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『一緒にいると楽しい人、疲れる人』『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(PHP研究所)、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)、『「気にしない」女(ひと)はすべてうまくいく』(秀和システム)など多数。2014・2015年内閣官房 すべての女性が輝く社会づくり推進室「 暮しの質」 向上検討会委員。日本ペンクラブ会員。

自分は自分、人は人。「私はこれがいい」を明確にする

「素直になること」の邪魔をしてしまう大きな要素のひとつに「比較癖」があると思います。他の誰かが気になって、劣等感や嫉妬を抱いてしまう…。女性の場合は特に、子どもの頃からなにかと比較され、心の根っこで傷ついてしまった経験がある人が多いように思います。
どうして比較してしまうかというと、周囲の中に自分を入れようとするから。「自分は自分、人は人」。自分の物差しを持って「私はこれがいい」という基準が明確にあれば、人と比較することはなくなっていくはずです。大人になったら、自分を生きていくしかありません。

そのために重要なのは、「私はこう思う。これが好き、これが苦手」と、自分を表明していくこと。以前、日本とドイツのふたつのルーツを持つ友人が「日本人女性は何も言わないことが大人だと思っている。ドイツ人女性は自分の言いたいことを言うのが大人だと思っている」と言っていたのがすごく印象的でした。
「自分の意見を隠して、周囲に合わせるのが大人。自分の意見を言うのはわがまま」だと思っているような刷り込みがあるならば、「自分の意見を素直に伝え、同時に、相手の意見も受け入れること」が大人だということに更新していってほしい。そうすると「人は人、自分は自分」でいられて、比較癖が和らいでいくと思います。

嫉妬は、パワーや「すごい!」に切り替える

もうひとつ。誰かと比較することは「私はまだまだだ、あの人みたいになりたい」と、自分を成長させる材料になるので、そうやっていいエネルギーに変換できると、強いパワーになります。
そうやってうまく使いこなせればいいですが、劣等感などのネガティブな感情を抱え、つらくなってしまったときは、ある種の悟りの境地ではありますが、「自分は何者でもございません!」という感覚というか、あの人と比較するなんておこがましい。くらいの感じに思っておくといいかもしれませんね。
実は比較して落ち込んでいる相手は自分と大差ない、隣の人くらいのことが多いんです。たとえば、美しいモデルさんと自分を比較して悔しくなることは、あまりないはずです。

誰かと比較してネガティブな気持ちになってしまうとき、「自分の存在がおびやかされるのではないか」と、誰に言われたわけでもないのに、勝手に想像して怯えてしまっているのではないでしょうか? でも、実際におびやかされることは、そうありません。だから、もし自分よりもある部分で優れている人がどうしても気になるなら「羨ましくて嫉妬してしまう」ではなく「頑張っていてすごいな」に切り替えてみてください。誰かが素敵なものを買って喜んでいたり、仕事やダイエットを頑張って成功させていたりするのを見て「悔しい! それに比べて私なんて…」と思ってしまうのではなく「あの人は頑張ったんだな、良かったね」と言える心持ちでいると、あまり比較しなくて済むと思います。
比較しなくてもいいところで踊らされてしまうのは、とてももったいないことです。

完ぺき主義から脱する2つの方法

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比較癖にもつながる話ですが、つい、なんでも100点を目指してしまう完ぺき主義の人は、やりたいことがあってもなかなか着手できなかったり、誰かが適当にこなしていると許せずイライラしてしまったり、80点くらいまでできていても90点の人と比べて悲しくなってしまったり…と、心が折れてしまいがちです。完ぺき主義は心のクセですから、意識しないと変えられません。

もちろん、自分が本当にやりたい大事なことは100点をとるために全力投球してもいい。でも、すべてのことに100点を取ろうとすると、疲れてしまいます。自分が全力を賭けたいこと以外はすべて「60点でよしとする」と思うことで、メリハリがつき、やりたいことを素直に実行できるようになります。どんな小さなことでも「やろうとしただけでえらい!」「1時間よくがんばった!」ととにかく自分をほめて許すことで、ラクになれるはずです。

「でも、あの人は80点なのに、60点で満足するなんて…」と思ってしまいがちな方。まずは本当にその分野であなたは絶対に100点をとりたいのか、それともそこまでではないのかをハッキリさせてください。すべてで100点をとることは、そもそもとても難しいのです。

さらにそもそもの話ですが、生きているだけで100点です。もし仕事に行けたらさらにプラス80点! みなさん、おそらく自分の期待したところを100にして、そこからマイナスにしてしまっているのではないかと思います。

それもそれで、自分の期待に応えることはものすごくパワーになりますし、成長できるのでアリです。でも「これができなかったから減点」と同時に、「生きているだけで100点」という考えを、ぜひ心のどこかで持っていてほしいです。マイナスしかないと、自分を否定しかできなくて辛くなってしまいます。

「今、自分が持っているもの」に目を向けず、自分が持っていないものを見て、あれがないこれがないとばかり言っていると、心が貧しくなってしまうのではないでしょうか。「今、自分が持っているもので、なんなら完ぺき」。そのくらいの心持ちでいてほしいです。

私自身、拙いところがたくさんありますが、その拙さも良いなと思ってしまっているところがあります(笑)。なぜかというと、人はその拙さを補い合って生きていて、だからこそ人の優しさがわかるからです。
心がつらいとき、無意識のうちに十分減点してしまっている方もいらっしゃるはず。やる気が出なかったり、無気力なときは「今日は何があっても減点しない!」と決めて、ずっと加点だけする。「朝起きられた、よしよし」と。何かができても、できなくても、ひたすら自分に「よしよし」を言ってあげる日にする。「減点しない」と決めると、すごくいいですよ。

「なんなら完ぺき」!人生を面白がる魔法のフレーズ

先日、素敵な友達とやりとりをしていて「その言葉、いただいた!」と思うくらい、すごく刺さった言葉がありました。なんてことのない「明日の待ち合わせ、遅れるかもしれない、ごめんね」という私の発言に対して、友達は「大丈夫。全部完ぺきだってわかってるから」と言ってくれたんです。

そう、「完ぺき主義」はつらくなってしまうけれど、起こることがすべて完ぺきだと思うと、すごくいいんです。とんでもなく悪く思えるような状況だったとしても、それが起きたことさえも完璧だと思っていれば「なるほど、そう来ましたか」と面白がれるようになります。この「面白がる」という視点が大事で、「面白がる」って客観的なんですよね。そうやって自分に起きたことを面白がれる自分がいると、いろいろなことを怖がらなくなって、ぐっと素直に行動できるようになります。

…とはいえ、その境地は私自身も毎日そこにいられるわけではありません(笑)。悩みが尽きないからこそ、人の気持ちがわかるし、本も書ける。「あぁ、これがイヤだなぁ!」と思うことはあっていいけれど、その気持ちに溺れると苦しくなる。苦しくなりそうなとき「起こることはすべて完ぺきだから大丈夫」と、面白がってあげてみてください。

結局、自分に素直に向き合った「好き」はすべてを超える

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この「面白がり方」や、人生の楽しみ方は、教科書があるわけでもなく、本当に人それぞれ。でも、他の誰でもなく、素直になった自分の感情が、自分はどうしたら幸せになれるのか、全部教えてくれるはずです。面白いのか、面白くないのか、好きかどうか。

結局「好き」は、すべてを超えてしまうものです。たとえば恋愛でも、いわゆるスペックだけ考えたらこの人を好きになることはなさそうなのに、それでも好きになってしまうことってあると思うんですよ。誰が何を言っても、「好き」は全部を正解にできる力があります。他の誰かが「あんなにたくさん働いて、かわいそう」と思っても、本人が「働くのが楽しすぎるから、寝ずに働いていても全然つらくない」ということもありますよね。

私自身、作家という仕事を始めたときに「この仕事ができるなら、もう他に何もいらない」と思いました。お金がなくても、周りから何を思われても全然構わない。なぜなら、嬉しくて、幸せだから。

そうやって素直になって、自分ときちんと向き合えば、実は自分自身が幸せになる方法をきちんと訴えてくれています。だからこそ、自分の素直な声にきちんと耳を傾けてほしいんです。

「これがないと生きていけない」という固定概念があればあるほど困ってしまうことはあるけれど、よくよく考えたら、本当に必要なものはそう多くない。考えすぎず、シンプルに楽しく生きる。

この記事を読んでくださる方や、書籍『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』をお手に取ってくださる方は、もうその時点で「自分は素直じゃない」ということにしっかり向き合っていて、ある意味で素直なんです。だからこそ、もっと素直になってラクに生きる方法を書籍にたくさん詰め込んだので、ぜひ実践してもらえたら嬉しいです。

毎日の中に取り入れやすい「魔法のフレーズ」とともに、素直になる方法をたっぷりと詰め込んだ一冊。人生をラクに幸せに生きられるようになる方法を知りたいあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね。

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