イスラエル、ガザを空爆 13人死亡 イスラム過激派が標的か

イスラエル、ガザを空爆 13人死亡 イスラム過激派が標的か

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/08/06
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イスラエル軍の攻撃で煙と炎が上がるパレスチナ自治区ガザ地区ガザ市=5日、ロイター

イスラエル軍は5日夜から6日にかけ、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区を空爆した。ハマスと連携するイスラム過激派「イスラム聖戦」を狙った攻撃で、ガザ当局によるとイスラム聖戦の司令官ら13人が死亡、100人以上が負傷した。ガザへの本格的な空爆は、イスラエルとガザ双方で270人以上の死者を出した2021年5月の戦闘以来。

イスラエル軍がガザ空爆 過激派標的、5歳女児含む7人死亡

ガザ地区では、ガザ市中心部の高層住宅などが破壊され、戦闘員だけでなく、5歳の少女を含む一般市民にも死者が出ている模様だ。イスラム聖戦側は約160発のロケット弾をイスラエルに向かって発射。イスラエルはミサイル防空システム「アイアンドーム」で迎撃しており、死者は出ていない。イスラエルメディアによると、イスラエル中部、南部では空襲を警告するサイレンが鳴り、多くの市民がシェルターに避難したという。

イスラエル軍は今年に入り、ヨルダン川西岸でイスラム聖戦の戦闘員を集中的に摘発しており、今月1日には幹部戦闘員を逮捕した。双方の緊張が高まる中、イスラエル軍は、イスラム聖戦が対戦車砲でイスラエルへの攻撃を始める「具体的な」情報があるとして、先制攻撃に踏み切った。イスラエル軍はこれまでに「約15人のテロリスト」を殺害したとしている。

イスラエルのラピド首相は5日、「攻撃対象はガザ市民ではなく、イスラエルを破壊しようとするイスラム聖戦だ」と述べる一方、攻撃は「必要な限り続く」と強調した。イスラム聖戦の指導者、ジアド・アル・ナクハラ氏は「(イスラエルは)戦争が続くと理解しなくてはならない。商都テルアビブにもロケット弾が落ちるだろう」と述べた。

イスラム聖戦はハマスと同様にガザを拠点としており、イスラエルを国家として認めていない。ハマスより規模は小さく、イランの支援を受けているとされる。ハマスの指導者ハニヤ氏は5日、「全ての選択肢を取ることができる」と述べたが、イスラエルメディアによると、今回の戦闘には参加していないという。

現在、イスラエル、ハマスと一定の関係を持つエジプトが仲介を試みている。国連のトル・ウェネスランド特別調整官(中東和平担当)は、戦闘の激化に「強い懸念」を表明。ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、世界的に人道支援物資が不足する中、ガザへのさらなる支援は「容易ではない」とする声明を出した。【三木幸治】

毎日新聞

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