英語教師に恋する優等生。抑えきれない恋心を、思いを寄せてくれるクラスの男子でごまかして......『アクトジジョウ』の背徳感がすごい

英語教師に恋する優等生。抑えきれない恋心を、思いを寄せてくれるクラスの男子でごまかして......『アクトジジョウ』の背徳感がすごい

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2021/05/01
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『アクトジジョウ』(きゆう/白泉社)

はじめて好きになった人と、はじめて身体を重ねた人。より想いが残るのはいったいどちらなのだろう。マンガ『アクトジジョウ』(きゆう/白泉社)の主人公・春瀬清美は、好きな人への叶わぬ恋心をまぎらわせるために想いを寄せてくる男と身体を重ね続けている。……なんていうとひどい女のようにも聞こえるけれど、清美はまだ高校1年生。片思い相手は英語教師の成田で、彼が既婚であることも妊娠中の奥さんを愛していることも、自分がまるで眼中にないこともわかっている。だからクラスメートの三谷を先生だと思いこむことで、恋心が破裂しないよう、自分が壊れてしまう前に、抱かれているのだ。主に、先生の気配の残る、学校で。

と、何重にも背徳感の漂う本作。第1巻の冒頭からして、過激だ。中間テストで1位をとった彼女に「今回も春瀬でしたか」「流石良いところのお嬢さんですね」などと成田をふくむ先生たちが話している裏で、三谷と乱れている清美。そのギャップとエロさにグッとつかまれてしまう。しかも最初は三谷のことを先生と呼んでいるものだから「禁断の恋!?」とドギマギしてしまったけれど、そうではないことは読み進めていくうちにわかる。

三谷は、清美が成田を好きだと承知で、みずから進んで利用されているのである。その深い愛はあまりにあけっぴろげで、教室でもうすうすその片思いを悟られており、関係を隠したい清美にはいい迷惑だけど、彼の無邪気な優しさに支えられているのも事実。成田が幸せそうに奥さんと電話している瞬間にたちあってしまったり、おなかの大きな奥さんが体育祭にあらわれたり……。耐え切れなくなったとき、いつも清美のそばには三谷がいる。どこにも行く当てのない想いをどうにか抑え込んでいられるのは、恋心を性欲に変えて昇華してくれる三谷がいるからだ。いつか清美が振り向いてくれることを望みながら、修学旅行では清美と成田のツーショット写真を人知れず撮っておいてくれたり、最中に先生と呼ばれても嫌な顔一つしない三谷に、まじで報われてくれ……と思わずにいられない、のだが。

ふとした瞬間に見せる表情が、なにやら不穏なのである。「え……? まさか三谷、あんたも実は清美を利用してるとかじゃないよね……?」と思わされる一瞬が、1巻で描かれたときは、ぞわっとした。だとしても、お互い様なのはわかっているけれど。いくら三谷が了承済みとはいえ、清美があまりに酷な仕打ちをしているのは確かなのだけど。少しずつ三谷の存在に心が揺れていく清美を見るにつけ、不安が増してしまう。三谷―――! 頼むーーーー! と願いながらもそういえば、なぜ2人がそんな関係に至ったのか、いくら初恋とはいえこれほどの執着を清美が成田に向ける理由も、いまだ明かされていないのであった。き、気になる……!

あまりに気になりすぎて「マンガPark」で課金し最新話まで読んでしまった。ネタバレするほど語りたくなるので、これ以上はやめておく。まずは第1巻、衝撃の1話とともに背徳感漂う歪んだピュアラブストーリーを堪能してほしい。

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文=立花もも

ダ・ヴィンチニュース

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