
19日開催の「FIGHT CLUB」で、相手との間合いを取るYA-MAN(右)と朝倉未来(RISE提供)
総合格闘家の朝倉未来(31)が21日に自身のYouTubeチャンネルを更新。
引退示唆から一転し「絶対に戻ってくるので」と現役続行を表明した。「自分自身、こんな負け方で終わりたくない。血反吐を吐くような練習をして、必ず絶対に強い姿で戻ってくるので待っていてください」と涙を流して言った。
19日にはYA-MANがプロデュースするキックボクシングルールの新格闘技イベント「FIGHT CLUB」に参加。あえて相手の土俵に挑んだが、1回1分17秒TKOという衝撃的な敗北を喫した。
今年7月30日のRIZINフェザー級王座決定戦でヴガール・ケラモフに一本負けを喫して以来の“復帰戦”を白星で飾れず、心身共に計り知れないダメージを負った。
試合後、自身のインスタグラムに「全く記憶がなくて、自分が何者かもわからない状態で朝倉未来を調べて客観的に見てみて これはもう引退ですね 何でこんな自分に沢山のファンがいるかもわからない状態ですが、長い間本当に格闘技にはお世話になりました ありがとうございました 今の気持ちです」と引退を示唆していた。
この日はインスタグラムにも「精神と体のダメージが抜けるまで、格闘技を休憩させてください」と数カ月休養し、大みそかのRIZINも欠場する意向を示した。続けて「血反吐を吐くような努力をして、来年必ず強い姿で戻ってきます
まだ心の炎は消えてない」と再起を誓った。
◆朝倉未来の“引退撤回”動画での主な発言
今1人で動画撮ってるんですけど、YouTubeで最後に出した動画だったり、インスタの投稿だったりが、記憶が曖昧な中で、その時の心境を投稿したと思うんですけど、次の日、記憶のほとんどが戻って。試合中の記憶はいまだにないんですけど、いろいろずっと1人で考えました。
今の立場だったり、今回の負けの意味だったり、これからのことだったりを、ずっと1人で考えて。ある程度、ちょっと(考えが)まとまったので皆さんに話そうかなと思って今(動画を)取ってます。
(最後に出した動画では)客観的に見て、引退だみたいなことを言ってて。それは記憶が戻った今でも、引退というか、「もうここまでか」みたいな気持ちは強くて。そのぐらい今回のこの負けのショックはでかいです。
ただ、こんなダサい終わり方でいいのかみたいな、やり返しに行きたいみたいな、そんな心の闘争本能みたいなのも感じてて。元々今回、無事勝利したら、年末も出る予定だったんですけど、何か今回負けを受けて、年末やり返しに行きたいな気持ちもあったんだけど、それはちょっと友達とかに言ったら絶対やめとけっていうことで。確かにそうかみたいな感じで。年末出ることないんですけど。
何が言いたいかっていうと、落胆してここまでかっていう気持ちと、まだやれるんじゃないかっていうか、誰かのためにとかじゃなく、自分自身がやり返しに行きたいって気持ちもあって。なので格闘家として、の気持ちは残ってるなっていうのは思います。
ずっとオレって格闘技はもちろん好きなんだけど、いろいろなものを手にしてきて、今何が一番楽しいのかって聞かれると、人々を楽しませたりとか、人の人生を良い方向に変えるっていうことが一番喜びを感じるんです。朝倉未来っていろんな一面を持ってると思うんですけど、実業家、経営者だったり、格闘家だったり、YouTuberとして何か企画を考える人物だったり。
いろんな要素があって、ただの格闘家としてだけで、これだけたくさんの人に応援してもらったわけじゃないと思ってて。ただその中で格闘家としての朝倉未来も求められてるっていうのも、ずっとあって。格闘技だけやってる朝倉未来が好きなファンもいると思うし。試合を二、三カ月やらないとやっぱり「練習しろ」とか、「試合を早くしろ」とか、そういう声はすごい出てきてて。
でもそれは結構、格闘家として、人を楽しませるっていう自分の性格にも響いてくるし、格闘家としても試合しなきゃっていう気持ちも出てくるし。要するに、結構それが重荷になってたというか、ストレスに感じてた部分も正直ありました。
2日後とかに行われるBreakingDownも、自分にとっては本当に人々を楽しませるコンテンツっていうことと、自分もそのBreakingDownで出るような人たちと同じような境遇からRIZINまで駆け上がって、今これだけの人に応援してもらってるんで。同じ境遇の人たちの人生を変える場所になってほしいなっていう両方の部分でBreakingDownっていう興行があって、その両方の部分がモチベーションとなってやってて。BreakingDownをやってると、練習しないように見えるだろうし。
視聴者の方は、やっぱりそこに目が行くので。24時間自分の生活を映し出すことはできないし、自分もあんまり全てをさらけ出すのは好きじゃないというか、得意なタイプではないので。だから部分的に見たその判断になってしまうし、そういう印象を受けると思うんですよね。
BreakingDownの動画ばっかり上がってたら、練習してないようにも見えるし。TikTokとかも格闘技の動画とか一切上げないようにしてるから。なんか歌とか歌ってたら、練習してないように見えるから「練習しろよ」って。格闘技1本に集中してないようにも見えるというか。
その部分が期待してるファンにとっては「もっとやれよ」って気持ちになるのもわかるし。、ただその意見が自分のストレスだったなっていうのを思うんで。何が言いたいかっていうと、BreakingDownmoもそうなんですけど、YouTubeも好きです僕は。YouTubeメンバーといろんな企画をしたりとか。コロナ禍でもうずっと思ってたのは、こんな時代に面白い企画を出してみんなを楽しませたらいいなみたいな気持ちもずっとあって。それがモチベーションなってたんで。
YouTubeもそうだし、BreakingDownもそうだし、また新たな企画とかも、企画というか番組も、実際動いてて。それもBreakingDownと同じように人の人生を、いい方向に変える、なおかつ皆さんが楽しめるような企画とか、もう準備してて。こんなにたくさんの人が動いてくれてるんで、こんな状況でも始まっていくと思うんですけど。
そういう全てを含めて、今、周りのプライベートで会う人たちも言われたんですけど、ダメージの蓄積とか、格闘家としての精神部分が、精神部分でのストレスみたいなこのダメージの蓄積とかがあって。しっかり休んだ方がいいっていうのも言われてて。僕自身もそれはちょっと今思ってるので。
この動画で何が言いたいかっていうと、その格闘技を少し休ませてほしいです。3カ月なのか、4カ月なのか、5カ月なのかわかんないです。もしかしたら3カ月でまた試合するかもしれないけど、でも体と精神がしっかり休養して、自分の気持ちで試合がしたいって思う時まで、休憩させてほしいなっていう。
ここで逃げ出すこともできるんだけど、自分自身、こんなところでこんな負け方で終わりたくないっていう、そういう気持ちもあるので。しっかり休憩して。誰よりもね、悔しい。悔しいです今回の負けは。もう血へどを吐くような練習をして、また必ずね、皆さんの前で強い姿を見せたいと思ってるんで。その時まで。(涙ぐんで)すいません、絶対に強い姿を見せるので、それまでちょっと待っててください皆さん。必ず戻ってきます。
さっきも言った通り、仲間とYouTubeだったりBreakingDownだったりそういうのもやってかないといけないので。自分はやっぱりそれが幸せだし、その朝倉未来のもう一つの一面なんで。本当に格闘家の朝倉未来だけが好きな方は、チャンネル登録とか外してもらってもいいですし。今それを見たくないのであれば、また確実にね、戻ってくるので、それまでちょっと温かく見守っていただけたらなと思います。
BreakingDownとかそういうYouTube活動とかが好きでいてくれてる人もいると思うんですけど、そういう方は変わらず楽しんでもらいたいし。とにかく絶対に戻ってきます。その気持ちを伝えたかったので。本当に強い姿で戻ってくるんで、皆さん待ってください。ありがとうございました。