AVのマネはするな!女性と男性はそもそも“スタートライン”が違う|性活コラム

AVのマネはするな!女性と男性はそもそも“スタートライン”が違う|性活コラム

  • 女子SPA!
  • 更新日:2022/11/24

AV男優・森林原人の性活コラム第42回】

経験人数延べ9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人さんが、性にまつわるあれこれについて語ります。電子書籍『セックスお悩み相談室 #1 私イケないんです編』も発売中です。

◆女性と男性でスタートラインが異なる

AVのマネをすると、セックスで失敗するという話をよく聞きます。だけどこれはAV云々の話ではなかったりします。

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写真はイメージです。(以下同じ)

そもそも論として、男性と女性で、セックスをする際に抱く感情のゼロ地点というのがずれていることをまず知ってほしいんです。

セックスに対する気持ちとして、「したくない」「こわいな、不安だな」「してもいいかな」「したい」「もっとしたい」と5段階あるとしましょう。ポイントは、「こわいな、不安だな」という気持ちがあるってことです。

◆女性のスタート地点は「こわいな、不安だな」

たとえば、男女が行為を持ってデートをしているとします。男性は「したい」と思うことが多く、それに女性がどう応えるかを気にしますが、セックスで自分が傷つくこわさや不安は少ないです。

一方、女性はすることになる想像をした時に、「したい」や「してもいいかな」となるわけではなく、「こわいな、不安だな」となっています。相手への好意があったり、関係性にトキメキがあると、女性自身が、自分のセックス感情のスタート地点が、「こわいな、不安だな」から始まっていることに気がづいていない場合も多いんです。相手への感情と、セックスという行為そのものに対する感情を切り分けることが難しいからです。

◆例えばエレベーターで男女2人きりになったら

別例で考えると、この切り分けがしやすいかもしれません。エレベーターで男性と女性が2人きりになったとして、男性が後ろに立ったとする。女性の方が恐怖を感じますよね。男性も「痴漢された」などと騒がれたらどうしよう…とか考えるかもしれないけど、「この女の人に襲われたらどうしよう」とはあまり思わないです。身体的傷つきに対する恐怖や不安に男女差があるのです。

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これは、女性の方が物理的に体が小さくて力が弱いのと、妊娠をするリスクがある。また、生理、妊娠、出産といったお股に関わる現象のほとんどに痛みが伴うので、性というものに対して怖いとか不安という気持ちを抱かざる負えないのです。これは同時に、痛みや違和感に対して諦めを抱きやすくもなります。

男性の場合はそれがない。子供の頃から性に対してまっすぐに興味を持ち、周囲からも、肉体的にも受け入れられやすいという環境です。快楽の扉を開けやすくなります。

体の構造も関係してきます。男性器は外に出ているけど、女性器は内側にあって繊細。さらに、女性はホルモンバランスなどの影響も大きく受けます。

そうなると、最初から性に対してワクワク期待を膨らませられるのか、面倒なことって思ってしまうのか男女差が生まれるのも当然です。

◆男性が誤解しているワケ

また、子供の頃から教育で「相手の立場になって考えなさい」と教え込まれてきました。セックスにおいて、相手の立場のことを考える場合「自分だったらどうかな?」という視点で相手の気持ちを考えてもよくわからない。だから男性は、自分がセックスをしたいと思っているんだから、相手もしたいだろう。自分が興奮しているんだから相手も当然興奮しているんだろう、気持ちいいんだろうって無意識に思うわけです。

男性がセックスに抱く不安は、行為を上手に完遂出来るかで、それは、勃起、挿入、射精の男性サイドの3条件と、女性をイカせられるか、他の男より上手いと思わせられるかといったことです。だから、勃起薬の広告が男性誌の至る所にあり、クリをこう触る、潮を吹かせる…などのテクニックが求められます。

◆最大級に大切なのは「待つこと」

実際のところ、そういったニーズに応えるビジネスをしている僕が言うのもなんですが、重要なのはそこじゃない。不安や怖いという気持ちでいる女性の気持ちが「してもいいかな」というステップに上がってきてくれるのを、待つことが最大級に大切なんです。

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会話をしたり手を繋いだり、抱きしめたり髪を撫でたり、時には微笑み合ったり優しいキスをしてただ待つんです。「こわいな、不安だな」は、心身の安全安心が揃ったら解消されます。「してもいいかな」になったら、身体的に性感が高まるまでは、性感帯以外のところに触れて過ごします。息づかいが変わったり、目だ潤んだるしたら「したい」の段階にきています。いわゆる前戯はこの段階になってからです。食事だって、お腹が空いた状態で食べてもらったほうが美味しく感じてもらえます。同じ理屈です。

待つということさえできれば、セックスは充実したものになりやすいし、心が、存在そのものが大切にされているという愛情を感じることができる。

AVではこれがすっ飛ばされているからAVのマネをすると失敗するって言われるんです。

だから僕は、男性と女性では性のゼロ地点が違うよっていう認知を教えていくことが性教育のスタートだと思っています。

<森林原人 構成/満知缶子>

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【森林原人】

1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に『イケるSEX』(扶桑社)、『セックスお悩み相談室』(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とYouTubeチャンネル「森林原人YouTube」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)/★Instagram(@genjin_moribayashi

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