菅総裁誕生。総裁選出馬発表以降、TikTokでは「#菅ちゃん#かわいい」動画がバズっていた

菅総裁誕生。総裁選出馬発表以降、TikTokでは「#菅ちゃん#かわいい」動画がバズっていた

  • ハーバービジネスオンライン
  • 更新日:2020/09/16
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政府インターネットTVより

◆菅義偉官房長官が自民党第26代総裁に

9月14日に行われた自民党総裁選で下馬評通り菅義偉官房長官が第26代総裁に選出された。

今回の総裁選、メディアはコロナ禍での政策など一切振り返らずに、おもに候補者の「人柄」に焦点を当てて報道。与党自民党の総裁、すなわち日本のトップを選ぶ一大事にも関わらず、パンケーキがどうしたとワイドショーレベルの低俗な報道が目についた。

しかも、その報道、まともな政策報道など皆無の薄っぺらなイメージ戦略的なものだっただけでなく、内容も極めて偏ったもので、露骨な菅アゲ、石破茂サゲが目についた。

その背景には、下馬評で菅官房長官の圧勝がほぼ確定していたため、「ポスト安倍」ならぬ「ポスト菅」を見込んだ「2位」争いが焦点となっていたことにも要因がある。というのも、今回の総裁選で3位になった場合、次期総裁選の候補者から脱落するだろうと見られていたからだ。

結果として、メディアまで動員され、安倍政権にも批判的だった石破叩きが執拗に行われたわけである。

結果、石破は3位に沈んでしまったわけだが、ここには岸田文雄政調会長が得た票に、「岸田を2位にするための票の融通」があったという。あまりにも露骨なやり方には、石破派の後藤田正純氏もTwitterに「劣勢が伝わる総裁選候補に、容赦のない人格否定/『施し票』なるものが、話題になっている政界/『相撲のダメ押し』はタブー/だが政界はOK/日本に、イジメはなくならない/何故なら、カッコ悪い大人を見ているから」と痛烈な批判を投稿した。

カッコ良くない大人になるなかれ

子ども達の恰好の教材

劣勢が伝わる総裁選候補に、容赦のない人格否定

『施し票』なるものが、話題になっている政界

『相撲のダメ押し』はタブー

だが政界はOK

日本に、イジメはなくならない

何故なら、カッコ悪い大人を見ているから
— 後藤田正純 (@MasazumiGotoda)
September 15, 2020
from Twitter

◆菅義偉氏アゲはこんなフィールドでも行われていた

テレビ・メディアのみならず、菅義偉アゲはさまざまな場所で見られた。

あまり話題になっていないが、トランプ大統領が名指しで批判した中国企業が運営する動画SNS「TikTok」でも、「菅さんカワイイ」的な投稿がバズっていたのだ。

@milk__marmot

菅ちゃんうれしそう♥##菅##菅ちゃん##菅官房長官##かわいい##令和##令和おじさん##おすすめ##おすすめにのりたい

♬ オリジナル楽曲 – みるく🍼

上の投稿は9月15日20時の時点で6万4000超のいいねが付き、1000以上のコメントが付いている。

さらに14日にも以下の動画が投稿。

@po._.nyo

菅ちゃんとデート❤️##菅官房長官##菅総理##安倍晋三##総理##ありがとう##僕らの青春##パンケーキ##デート##運営さん大好き##おすすめ

♬ オリジナル楽曲 – 半魚人のポニョ

こちらも1万9700のいいねと500以上のコメントが付いている。ちなみに、どちらの投稿者も常日頃から熱心に自民党を応援する投稿をしているようだ。どちらのアカウントも、フォロー数は2桁と少ないがフォロワー数が前者は3桁、後者は4桁とフォロワー数が多い。前者はペットの動画も投稿しているが、後者は現在公開されている投稿数は7本と少ない。

いずれにしても、安倍政権以降、安倍首相を筆頭に「政治家のかわいい」プロモーションが盛んに行われてきた。

このTikTokでのバズを見る限り、これが自然発生的なものなのか仕掛けられたものなのかはさておき、菅政権となった後もその「かわいい」プロモーション路線は継承されそうである。

◆コメント欄には意外と冷静な声

驚くほどのいいねの多さに、TikTokでも熱心に安倍政権支持者が活動しているのかと思いきや、コメント欄には比較的冷静な声も見られる。

「可愛いとこだけ見て決めるのだはだめだよ。調べればわかるけどヒットラーも可愛いとこ沢山あったからね」

「パッと見かわいいおじさんやけど、正直あんまり政治面の功績知らんのよな。人気でもポンコツな人おるだろうし、政治なんて知らんうちに軽々しく言えん」

もちろん、その多くは「ほんとだかわいい」と礼賛するコメント。しかもこの動画は「おすすめの動画」としてアプリを開いたときに最初に出る画面(自分がフォローしている人以外の動画が並ぶ)に登場するようになっていたのだ。

それにしても、この「いいね」の数は尋常ならざる多さだと言える。

ある20代のTikTokユーザーはこう語る。

「菅さんが令和の発表をしたときから『令和おじさん』として若い世代に認知されて、その頃から若い世代の中で好意的な意見はちらほらあったように思いますが、TikTokで見たのは9月4日の動画(前ページ上)がバズっておすすめ欄に出てきたときが最初でした。ただ、個人的には政治家がマスコットキャラクターのように扱われていることには気持ち悪さを感じます。政治家の政策を見ず、キャラクターだけがデフォルメされて独り歩きしていることへの違和感というか……」

TikTokユーザーの若い世代も冷静な視点で受け止めている……と思いたいところである。

ちなみに、TikTokについては、トランプ大統領が名指しでその情報漏えいの危険性などを批判し、米政府が使用禁止を検討している。しかし、8月3日の記者会見で、菅官房長官(当時)が、日本政府の対応としては明言を避けていた。

もしかして、自分が「カワイイ」とバズる場だけに、いたずらにトランプの尻馬に乗ることはできなかったのかも!?

<文/HBO取材班>

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