こんにちは!
ついこの前まで、JICA海外協力隊としてアフリカのルワンダで奮闘していた大石祐助と申します! 2月の上旬に帰国し、3月からさっそく新天地にて活動しています。
その新天地は、新潟。
新潟県にあるアウトドアメーカーにて、再び会社員として働いています。キャンプイベントの企画と運営をする部署で、汗をかいております。
キャンプのシーズンが始まり、これから12月まで日本全国でひたすらキャンプ。テントを立てまくる日々が始まりました。

引っ越しをした新天地、3月の新潟。赤道直下の国から雪国へ
世界の辺境から日本の辺境へ。
とはいえ、やっぱり日本は住み良いですね。だって、蛇口をひねれば水が出るのがスタンダード。なんと温水まで!! こんなにも幸福でいいのかと、震えます。
そして、ごはんレパートリーの多彩さ。からあげ、ラーメン、天ぷら、すし、カレー、ハンバーグ、うどん、うなぎ、焼き鳥……。あぁ幸せ。飲食店のピンが立ったGoogleマップを眺めているだけで、半日は過ごせます。
でも、すでにイモ、マメ、バナナのドカ盛りルワンダビュッフェが早くも恋しい。

もう恋しくてたまらないルワンダビュッフェ
しかし、ルワンダから帰ってきて「なぜアウトドアメーカー?」という感じですが、これには理由があります。
そのいちばんの理由は、会社の理念に強く共感したからです。
ぼくが働いている会社は、アウトドアメーカーであってアウトドアメーカーでありません。一言でまとめてしまうと、人間を幸せにする会社。その手段として、キャンプをしようよというイメージです。
この会社の目指す方向が、自分がルワンダで感じていた違和感と結びついたのです。
その違和感とは、彼らはいつもなんて幸せそうなんだ、なんて楽しそうに生きているんだ、ということ。
泥だらけで穴の空いた服を着ていても、水や電気といったインフラが不安定でも、映画館やテーマパークといった娯楽がなくても、彼らはほんとうに幸せそうに生きていました。あの太陽のように明るい笑顔は忘れられません。
反対に、こんなにも物質的に満たされ、何不自由なく生きている日本人はどうでしょうか。街を歩く人を眺めていても、飲食店で周囲の人の会話を聞いていても、どうも幸せそうには思えません。ぼくらはこんなにも満たされているのに。
何がこの違いを生むのか。個人的な見解が二つあります。
一つ目は、人と人とのつながりです。
ルワンダでは、家族や友人、地域、近所といった人と人のつながりを、本当に大切にしています。困っていれば助けるし、助けてもらう。家族や地域と深く繋がっている感覚になります。
二つ目は、自然と共に生きることです。
ルワンダでは毎日キャンプ状態。舗装されていない土むき出しの道、通りを外れると広がるバナナ畑、不安定なインフラ、街中を闊歩する牛や山羊たち、太陽と共に活動するライフスタイル……。
つまり、地球の住人として、人間らしく生きています。彼らは「ない」に目を向けるのでなく、「ある」に目を向け、ぼくたちを生かしてくれる自然に敬意を持って、共に生きているのです。
「人と人のつながり」と「自然と共に生きること」、この二つが幸福を生んでいるのだと、ぼくは考えています。
日本に帰って来た今、自分の仕事を通してたくさんの人を笑顔にするという決意が固まりました。
くわえて、ルワンダでの生活を通して、この世界への感謝の念がより強くなりました。
日本という豊かで平和な国に生まれた奇跡。この偶然には感謝してもしきれません。次は、自分がこの世界に恩を贈っていく番だと本気で思っています。
ぼくが新しく勤めている会社は、この世界に良い影響を与えることを真剣に目指しています。
人と人のつながり、人と自然のつながりを生み出しています。キャンプを通じて、人間が人間らしく幸せに生きる世界をつくるために命をかけています。
会社の使命と自分の使命が重なり、縁があったのが今の会社なのです。
なので、まだまだ慣れないことが多く、バタバタと大変な日々ですが、とっても幸せです。
さらに、こんなにも早くこの幻冬舎plusに戻ってこられて、ほんとうに嬉しいです。ありがとうございます!
これから、アウトドアメーカーで奮闘するアフリカ帰りの新人の様子やキャンプの魅力を伝えていけたらと、考えております。
筆に想いがこもり長くなってしまいましたが、何卒よろしくお願いします!!

アウトドアメーカーの会社員として、リスタートです!!
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大石祐助