チチパスがジョコビッチにチクリ「ルールに従った多数派はバカみたい」

チチパスがジョコビッチにチクリ「ルールに従った多数派はバカみたい」

  • WOWOWテニスワールド
  • 更新日:2022/01/20
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世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がワクチン接種を免除される形でオーストラリアに入国したことや、入国前にも疑問視されるような言動を繰り返していたことについて、世界ランキング4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が胸中を語った。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

13日に発表された「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)のドローで、ジョコビッチはひとまず第1シードとして出場することになっている。だが最初のビザ取消後、ジョコビッチの不振な行動が次々と明らかになった。まず、入国の際に提出した書類では過去14日間の間に渡航していないと申告していたものの、その間にセルビアからスペインに渡航していたことが発覚したが、ジョコビッチはエージェントによる記入ミスだと釈明。さらに、ジョコビッチの弁護団は「全豪オープン」に向けてワクチン接種の免除が認められた根拠として、ジョコビッチが昨年12月16日に新型コロナに感染したことを示す診断書を提出しているが、同日と翌17日にジョコビッチはセルビア国内のイベントに参加、さらに18日には仏L'Equipe紙の取材を受けている。いずれも写真撮影の際にはマスクを着用していない。これに対してジョコビッチは、最初の2つのイベントに出席した時点では検査結果を知らなかったと主張するも、L'Equipe紙の取材時点では感染を知っており、相手に感染したことを明かさずに取材を受けたことは「誤った判断だった」と認めた。母国セルビアでも、法で定められた隔離期間を守らなかった疑いで捜査が進められている。

一連の騒動についてチチパスは「自分だけのルールに従っている」とジョコビッチの言動を非難した。「ATP(男子プロテニス協会)が選手の入国基準を発表してからは特に、ほとんどのテニス選手がやる勇気のなかったようなことを彼はやった。まさかワクチンを打たずに、あるいはプロトコルに従わずにオーストラリアに入国できるなんて、誰も思っていなかったはず。グランドスラム出場を危険に晒すにはかなりの勇気がいるから、そんなことをする選手はそういないよ」

「僕は何が起こってもいいように、余計なことを考えなくて済むように、100%の準備をしてから行くことを選んだ。僕のやり方が正しくて、彼のやり方が間違っているということではないよ。それぞれが異なる認識を持っているからね」

チチパスは以前、ワクチン接種に懐疑的な姿勢を示しており、自分の年齢層の人たちが接種する必要性を感じていないとも発言していた。しかし、母国政府などからその発言を批判され、結局チチパスはワクチン接種を受けている。また、ATPによれば、ワクチン接種が「全豪オープン」出場の必須条件となったことが大きく影響し、今ではトップ100の選手のほとんどが受けているという。これを踏まえてチチパスは「ここでは二つの側面があって、まず一つはほぼすべての選手、統計によると98%がワクチンを接種してルールを守っているということ。つまり、そういう選手は規律を重んじているとも言える。一方で、ごく少数の選手は別の道を選び、ルールを守っていない。これでは、ルールに従った多数派はバカみたいだ」とコメントしている。

ジョコビッチの名は挙げなかったが、チチパスは個人の選択の自由も尊重している。「僕が思うには、自分で選択して決定する自由は誰にでもある。誰かが人類を尊重しないと考えていたとしても、それもその人の自由だ。結局のところ、身体は誰にとっても大切で繊細な機械みたいなもので、それを守らなければならない。ワクチンを接種することが、ほかの人と比べて自分にとってはリスクのあることだと感じるなら、それに従って行動すればいい」

チチパスは「全豪オープン」の1回戦で世界82位のミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦する。

ジョコビッチは14日、オーストラリアへの入国ビザを再度取り消されている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「全仏オープン」でのチチパス
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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