井笠鉄道 最後の姿を写真集に 笠岡の愛好家 廃線50年機に出版

井笠鉄道 最後の姿を写真集に 笠岡の愛好家 廃線50年機に出版

  • 山陽新聞デジタル
  • 更新日:2022/01/15
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井笠鉄道の「さよなら列車」の写真集と、撮影した花野さん

笠岡市の写真愛好家花野尚志さん(78)が、井笠鉄道が2021年で廃線から50年を迎えたのを機に、最後の日に運行した「さよなら列車」の写真集を作った。井原市や笠岡市を走る蒸気機関車(SL)の雄姿や別れを惜しむ人々の表情を捉えたモノクロ写真33枚を収録。約60年にわたって地域の暮らしを支えた同鉄道をしのぶ内容となっている。

「笠岡市史」などによると、井笠鉄道は県内の私鉄としては最も古く1913年に開業。40年代には年間乗客数が300万人を超えるなど住民の足として活躍したが、自動車の普及により利用が減少し、廃線となった71年3月31日にさよなら列車を運行した。現在、井笠鉄道記念館(笠岡市山口)に展示されているドイツ・コッペル社製のSLがけん引し、井原駅と笠岡駅を往復した。

当時会社員だった花野さんは、仕事を休んで前日から下見をし、当日は車で移動しながら井原駅や笠岡駅、井原、笠岡市内の撮影ポイントでカメラを構えた。

写真集(A4判、24ページ)には、SLの周りに人々が集まる駅の様子や煙を噴き上げて鉄橋を渡る光景、花束を受け取る運転手や、客車の窓から顔をのぞかせる子どもの表情を捉えた作品などが収められている。

花野さんは「生活に欠かせない交通機関として地域で親しまれていた。写真を通じて若い世代にも伝えられたら」と話している。

注文があれば1冊5千円ほどで販売するほか、笠岡市などの図書館に寄贈した。

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